四字熟語

一笑千金

(いっしょうせんきん)

美人がちょっと笑うだけで、千金にも値するほど魅力があること。


9文字の言葉 / 「い」から始まる言葉
一笑千金 ことば
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意味

「一笑千金(いっしょうせんきん)」とは、ひとたび笑うだけで千金の値打ちがあるという意味です。
笑顔にそれだけの価値があるほど美しい人だということで、美人をほめる形容として使います。

  • 一笑(いっしょう):ちょっと笑うこと。
  • 千金(せんきん):たいへん多くのお金。非常に高い値打ち。

語源・由来

この言葉は、中国の後漢ごかんの文人、崔駰さいいんが書いた『七依しちい』に出てきます。
『七依』は、客が公子(= 身分の高い家の若者)に向かって、ぜいたくな料理や宴の楽しみを語って聞かせる作品で、宴の席に美人が現れる場面に次の一節があります。

美人進以承宴,調歡欣以解容,迴顧百萬,一笑千金。
(美人が進み出て宴の席に仕え、にこやかに打ち解けた表情を見せる。振り返れば百万、ひとたび笑えば千金の値打ちがある。)

この一節は、唐の時代にまとめられた書物『藝文類聚げいもんるいじゅう』などに引かれて伝わっています。
続く部分では、孔子や老子、学者の揚雄ようゆうまでもがこの美人に心を乱される、と大げさに述べています。

使い方・例文

  • 舞台の上で彼女がほほえむと、まさに一笑千金というほどの美しさだった。
  • その昔話に出てくる姫は、一笑千金とうたわれるほどの美人だった。
  • 時代小説で、遊女の美しさを一笑千金と表した一文に目がとまった。
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類義語・関連語

美しい女性をほめたたえる四字熟語です。

  • 傾国傾城(けいこくけいせい):
    君主が夢中になって国や城を危うくするほどの美女。

「一笑千金」と「傾国傾城」の違い

どちらも美人の形容ですが、「一笑千金」は笑顔の値打ちの大きさで美しさを言い、「傾国傾城」は国を傾けるほど人を夢中にさせる力で美しさを言います。

語句何で美しさを表すか
一笑千金
(いっしょうせんきん)
ひとたびの笑顔が千金に値すること
傾国傾城
(けいこくけいせい)
君主が国や城を危うくするほど夢中になること

「一笑千金」の「千金」は値打ち、「一攫千金」では大金

「一笑千金」と同じく、「一」と「千金」を組み合わせた四字熟語はほかにもあります。
次の三つでも、「千金」は値打ちの大きさを表しています。

  • 一刻千金(いっこくせんきん):
    わずかな時間が千金に値するほど貴重であること。
  • 一字千金(いちじせんきん):
    一字に千金の値打ちがあるほど優れた文章。
  • 一諾千金(いちだくせんきん):
    一度引き受けたことは千金に値するほど重く、必ず守るべきであること。

一方、次の二つでは「千金」は大金そのものを指しています。

  • 一擲千金(いってきせんきん):
    大金を惜しげもなく一度に使うこと。
  • 一攫千金(いっかくせんきん):
    一度にたやすく大金を手に入れること。
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