意味
「目白押し(めじろおし)」とは、人や物がぎっしり並んでいる様子や、行事などが一時期に重なっている様子をいいます。
大勢が横一列に並んで押し合い、列から押し出された子がまた端について押し合う、子どもの遊びの名前でもあります。
語源・由来

この言葉の由来は、ウグイス色をした小さな鳥、「メジロ(目白)」の習性にあります。
メジロは群れで行動することが多く、冬になると暖をとるためか、一本の枝に体を寄せ合い、押し合うようにぎっしりと並んでとまることがあります。
この、メジロたちが押し合いながら並ぶ愛らしい姿そのものを「目白押し」と呼び、人や物が密集する様子のたとえとして使われるようになりました。
使い方・例文
イベントのラインナップ、商品の品揃え、観光地の見どころなど、魅力的なものがたくさん集まっている状況を表現する際によく使われます。
例文
- 「大型連休には、各地で面白そうなイベントが目白押しだ。」
- 「新しくオープンした書店は、専門書から児童書まで幅広いジャンルの本が目白押しで一日中楽しめる。」
- 「年末は忘年会に大掃除、年賀状の準備と、やることが目白押しで目が回りそうだ。」
類義語・関連語
「目白押し」と似た、物事がたくさんある状態を表す言葉です。
- 盛りだくさん(もりだくさん):
内容が豊富で充実していること。 - ひしめき合う:
大勢の人がすき間なく集まっている様子。 - 軒を連ねる(のきをつらねる):
家や店などがずらりと並んでいる様子。 - 雨後の筍(うごのたけのこ):
似たような物事が次々と現れることのたとえ。
多くの物事が一時期に集まってある様子を言う「目白押し」に対し、後から後から現れることに重きがある。
対義語
物事が少なく、間隔が空いている様子を表す言葉が対義語になります。
- 閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく):
商売などがうまくいかず、客が来ず、静まり返っている様子。 - まばら:
物や人の間隔が空いていて、密度が低い様子。 - 閑散(かんさん):
人が少なく、静かで寂しい様子。
英語表現
「目白押し」の、ぎっしり詰まった様子に近い英語表現には次のものがあります。
jam-packed
「ぎゅうぎゅう詰めの」「ぎっしり詰まった」という意味で、場所やスケジュールが物事で満たされている様子を表す表現。
The schedule for the festival is jam-packed with fun events.
(そのお祭りのスケジュールは、楽しいイベントが目白押しだ。)
「目白押し」は「目白の押し合い」とも言った
「目白押し」は、「目白の押し合い」という形でも使われてきました。
1814年に出た読み物には、二十三夜の月を待って夜を明かす侍たちが、大きな火鉢を「目白の押合の如く」(目白の押し合いのように)取り巻く場面があります。
明治の田山花袋『田舎教師』(1909年)には、寺の住職夫婦が小さな据風呂に「目白の推し合いのようにして」入っている場面があります。
江戸でも明治でも、狭い所で体を寄せ合う人の様子を、「目白の押し合い」と言い表していたのです。










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