意味
「土一升金一升(つちいっしょうかねいっしょう)」とは、猫の額ほどの土地でも目が飛び出るほどの値段がつくことのたとえです。
一升(約1.8リットル)の体積の土が、それと同じ量の金(かね)に匹敵するほど高価であるという誇張表現です。
- 土一升(つちいっしょう):一升桝(ます)一杯分の土。
- 金一升(かねいっしょう):一升桝一杯分の金銭(金貨)。
語源・由来
「一升」は、米や酒を量るのに使われてきた容積の単位です。
土地は本来、坪や反といった面積の単位で数えます。
それを桝で量る量に置きかえ、同じかさの金と並べたのがこの言い回しです。
「土一升に金一升」と、間に「に」を入れた形でも使われます。
庶民には到底手の届かない土地のステータスを象徴する言葉として、現在まで定着しています。
使い方・例文
「土一升金一升」は、都市部の一等地の価格や、不動産バブルの状況を表現する際に用いられます。
例文
- 駅前の再開発地は、まさに土一升金一升の地価だ。
- 銀座に出店したいが、あそこは土一升金一升で手が出ない。
- 都心のマンション価格は、もはや土一升金一升の勢いだ。
- 山林がリゾート化し、土一升金一升の価値に化けた。
類義語・関連語
「土一升金一升」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 寸土寸金(すんどすんきん):
わずかな土地でも、それと同じだけの価値の金に値するほど高価であること。
対義語
「土一升金一升」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
- 二束三文(にそくさんもん):
数が多くても値段が極めて安いこと。 - 叩き売り(たたきうり):
品物を極端に安い値段で売ること。
英語表現
「土一升金一升」を英語で表現する場合、物の価値がその重さの金に匹敵するという定型句を用います。
worth its weight in gold
直訳は「その重さと同じだけの金の値打ちがある」で、人や物が非常に貴重・高価であることを表す表現。
In central Tokyo, the land is worth its weight in gold.
(東京の中心部では、土地は土一升金一升の価値がある。)
「土一升金一升」の金一升は重さ約35キログラム
金一升がどれほどの価値かは、重さに置き換えると実感しやすいです。
一升(約1.8リットル)の容器に純金を隙間なく詰めた場合、金の比重は約19.3なので、重さはおよそ34.8キログラムに達します。
現実の土地取引で、1.8リットル分の土地にこれほどの金額がつくことはまずありません。
この言葉は、土地の高さへの驚きを極端な比喩で表したものです。










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