慣用句 二字熟語

互角

(ごかく)

二つのものの実力が同じくらいで、優劣がつけにくい状態。


3文字の言葉 / 「こ・ご」から始まる言葉
互角 ことば
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意味

「互角(ごかく)」とは、二つのものの実力に差がなく、どちらが優れているか判定しにくいことを言います。
スポーツや勝負事だけでなく、才能や技術、勢力などが等しい場合にも広く使われる言葉です。

  • 互(ご):
    「互いに」や「かわるがわる」という意味を持ち、双方が対等であることを示します。
  • 角(かく):
    動物の「角(つの)」を指します。

語源・由来

「互角」の語源は、牛のツノを比べたことに由来します。

もともとは「牛角(ごかく)」という表記が使われていました。
牛の左右のツノは、長さや太さに大きな差がないのが通常です。
この、牛の角に見られる左右対称の均衡ぶりから、二つのものの間に優劣の差がないことを「牛角」と呼ぶようになったといわれています。

その後、「牛角」と同じ読みを持つ「互角」という表記が使われるようになり、二つのものの間に優劣の差がないことを指す言葉として定着しました。

使い方・例文

「互角」は、ライバル同士の実力を評価したり、結果の予想が難しい接戦を表現したりする際に用いられます。
「実力は互角だ」「互角の戦いを繰り広げる」といった形で、対等な関係性を表すのに適しています。

例文

  • 紅白戦は両チームの投手が好投を見せ、最後まで互角の展開となった。
  • 今回の将棋は、どちらが勝つか予想がつかない互角の勝負と注目されている。

類義語・関連語

「互角」と似た意味を持つ言葉を紹介します。
状況によって使い分けることで、より正確にニュアンスを伝えることができます。

  • 伯仲(はくちゅう):
    実力が非常に接近していて、優劣がつけがたいこと。
    「長男(伯)と次男(仲)」という兄弟の年齢や能力の近さに由来する言葉です。
  • 拮抗(きっこう):
    二つの勢力が等しく、互いに譲らないこと。
    単に似ているだけでなく、「力と力がぶつかり合って動かない」という、より静的で強い力強さを表すのに適しています。
  • 五分五分(ごぶごぶ):
    どちらの可能性も半分ずつであること。
    主に勝率や確率について語る際に使われる、親しみやすい表現です。
  • しのぎを削る(しのぎをけずる):
    激しく争うこと。
    実力が近い者同士が、刀の「鎬(しのぎ)」が削れるほど激しく打ち合う様子を強調したいときに使います。

対義語

「互角」とは対照的に、はっきりと差がついている状態を表す言葉です。

  • 雲泥の差(うんでいのさ):
    天にある雲と地にある泥のように、比較にならないほど大きな差があること。
  • 月とスッポン:
    形は丸くて似ていても、実際には比較にならないほど価値や質が違うことのたとえ。
  • 一方的:
    どちらか一方が圧倒しており、対等な勝負になっていないこと。

英語表現

「互角」を英語で表現する場合、競い合いのシチュエーションに応じて以下の表現が選ばれます。

an even match

直訳は「互角の試合」「いい勝負」で、試合や対戦の相手どうし(match)の力が釣り合っている(even)ことを表す表現。

The final game was an even match.
(決勝戦は、互角の戦いだった。)

neck and neck

直訳は「首と首」で、競馬の馬が首(neck)を並べて走っている様子から、勝負が拮抗している状態を指す表現。

The two candidates were neck and neck in the race.
(二人の候補者は、選挙戦で互角の争いをしていた。)

「牛角」から「互角」へ

『太平記』(十四世紀後半)巻十七には「京勢は又勢に乗り山門方は力を落して、牛角の戦に成にけり」とあり、合戦で両軍の勢いが釣り合った様子を指しています。

「牛角」の表記はその後も長く使われ、明治の二葉亭四迷『浮雲』にも「双方共力は牛角のしたたかものゆえ」とあります。
現在は「互角」と書くのが一般的です。

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