三字熟語

守銭奴

(しゅせんど)

お金に対する執着が異常に強く、いくら貯めても満足せずに金銭を握りしめている人物。


5文字の言葉し・じ」から始まる言葉
守銭奴 ことば
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意味

「守銭奴」とは、お金への執着が並外れて強く、どれだけ貯め込んでも満足できずに手放そうとしない人を表します。
極端にケチで、他者への配慮や道徳よりもお金を最優先にするネガティブなニュアンスを持っています。

  • 守銭(しゅせん):お金を大切に守り手放さない様子。
  • (ど):人をののしって言う言葉。

語源・由来

「守銭奴」は、中国の歴史書『後漢書(ごかんじょ)』に登場する「守銭虜(しゅせんりょ)」という言葉がルーツです。

後漢時代の武将である馬援(ばえん)が、莫大な財産を持ちながら人に施しをしない者を「ただの銭の番人(虜)にすぎない」と痛烈に批判したエピソードに由来します。

日本に伝わったのち、人をののしる接尾辞「奴(ど)」に置き換わり、「守銭奴」として定着しました。
お金をあの手この手で貯め込みながら、それを有意義に使うことができない人間を嘲笑する文脈で広く用いられています。

使い方・例文

「守銭奴」は、人がお金のために倫理や人間関係を犠牲にするような場面で使われます。

  • あの人は親の葬儀代すら出し渋る、筋金入りの守銭奴だよ。
  • 守銭奴と蔑まれても、彼はただひたすらに通帳の数字を増やし続けた。

類義語・関連語

「守銭奴」と同様に、金銭に対する異常な執着を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 金の亡者(かねのもうじゃ):
    お金に取り憑かれ、他のすべてを犠牲にしてまで利益を追求する存在。
  • 吝嗇家(りんしょくか):
    極端に物惜しみをし、出すべきお金すら出そうとしないケチな人物。
  • 拝金主義者(はいきんしゅぎしゃ):
    お金こそが世の中で最も尊い価値であると信じて疑わない思想の持ち主。

「守銭奴」と「吝嗇家」の違い

「守銭奴」と「吝嗇家」はどちらも極端なケチを指しますが、執着の度合いと言葉の強さに違いがあります。「守銭奴」はいくら貯めても満足しないほど病的にお金へ執着し、「奴」という強い蔑称を伴うのに対し、「吝嗇家」は出すべき場面でお金を出し渋る性格を指す言葉で、蔑みの度合いはやや穏やかです。

語句執着の対象行動の傾向
守銭奴
(しゅせんど)
今あるお金異常なまでにケチで、手元のお金を出さない
吝嗇家
(りんしょくか)
出すべき場面のお金物惜しみして出し渋る、程度の軽いケチ

対義語

「守銭奴」とは反対に、金銭に執着しない様子を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 浪費家(ろうひか):
    金銭の価値を顧みず、後先考えずに無駄遣いを繰り返す人。
  • 散財家(さんざいか):
    必要以上に金銭を気前よく使い、自らの財産を減らしてしまう存在。

英語表現

miser

お金を極端に惜しんで使わず、ため込むだけの人物を指す直接的な表現。

Don’t be such a miser.
(そんな守銭奴になるなよ。)

penny-pincher

1ペニー(わずかなお金)すらつまんで離さないような、極端なケチを表す表現。

He is known as a strict penny-pincher.
(彼は筋金入りの守銭奴として知られています。)

「奴」が持つ強烈なレッテル効果

「守銭奴」の「奴(ど)」という漢字は、元々は身分が低く使われている者を指す言葉でした。
そこから転じて、特定の物事にとらわれ、自分を見失った人間をののしる言葉として定着しました。
「売国奴」なども同じ構造を持っています。
つまり守銭奴とは、単にお金を持っている人ではなく、お金の奴隷に成り下がってしまった者を指す表現です。
現代の中国語でも同じ意味で「守財奴」という言葉が使われており、漢字の構造と批判の意味合いは共通しています。

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