老謀遠略

四字熟語
老謀遠略
(ろうぼうえんりゃく)

9文字の言葉」から始まる言葉
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経験豊かな人による将来まで見通した周到な計画。
このような考え方を表すのが、「老謀遠略」(ろうぼうえんりゃく)です。

意味

「老謀遠略」とは、長年の経験に裏打ちされた深い計略と、遠い将来まで見通した周到な計画という意味です。
熟練者ならではの慎重さや、目先の利益に惑わされない重厚な姿勢を表現する際に用いられます。

  • 老謀(ろうぼう):経験豊かな人の深い考え。
  • 遠略(えんりゃく):遠い将来まで見通した計画。

語源・由来

中国の歴史書『漢書(かんじょ)』に登場する、老将軍・趙充国(ちょうじゅうこく)の逸話に基づいた言葉です。

彼が即時攻撃を急がず、数年先を見据えた慎重な策を上奏した際、その優れた知恵が「老謀」と称えられたことが記録されています。
これに長期的なビジョンを指す「遠略」という表現が重なり、熟練者による卓越した先見性を表すようになったと考えられています。

使い方・例文

「老謀遠略」は、長年の経験を持つ指導者や、歴史に名を残す名軍師の策を形容する場面で使われます。

  • 創業者の経営計画は、まさに老謀遠略である。
  • 彼の政治手腕は老謀遠略に富んでいる。
  • 一見の遠回りも、彼なりの老謀遠略なのだろう。

類義語・関連語

「老謀遠略」と同様に、先の先まで深く考える様子を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 深謀遠慮(しんぼうえんりょ):
    深く考えを巡らし、遠い先のことまで見通した計画。
  • 老謀深算(ろうぼうしんさん):
    経験を積んだ人の、周到で深い計算。

「老謀遠略」と類義語の違い

これらの言葉は、誰の知恵であるかを重視するかどうかで使い分けられます。

語句ニュアンス誰に使うか
老謀遠略
(ろうぼうえんりゃく)
経験の深さを強調熟練者・年長者
深謀遠慮
(しんぼうえんりょ)
思考の深さを強調立場を問わず広く
老謀深算
(ろうぼうしんさん)
周到な計算を強調熟練者・年長者

対義語

「老謀遠略」とは反対に、考えが浅く先が見えていないことを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 浅慮(せんりょ):浅はかな考え。
  • 短慮(たんりょ):考えが浅く、目先のことしか見えていないこと。

即時攻撃を拒んだ老将が残した言葉

この言葉のルーツにある「老謀(ろうぼう)」という表現は、漢の将軍・趙充国(ちょうじゅうこく)の決断から生まれました。
漢の時代の趙充国は、即時攻撃を主張する声に反対し、農耕をしながら持久戦に備える「屯田(とんでん)」という策を提案しました。
周囲からは弱腰だと批判されましたが、この慎重な判断が歴史書『漢書』において「老謀」と称賛を込めて記録され、現代にまで伝わる言葉の起源となったのです。

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