意味
「矯めるなら若木のうち(ためるならわかぎのうち)」とは、好ましくない癖や性格は、まだ若く柔らかいうちに正しておくのがよいという教えです。
柔らかい若木は簡単に形を整えることができますが、成長しきった老木は無理に曲げようとすると折れてしまうことにたとえています。
手遅れになる前に、柔軟性があるうちに教育や指導を行うことの重要性を説いています。
- 矯める(ためる):曲がっているものを真っ直ぐにする。
語源・由来
「矯めるなら若木のうち」は、樹木の枝ぶりを直すことにたとえた言葉です。
盆栽や庭木を育てる際、理想の樹形を作るには、枝が柔らかい若木のうちに針金などで癖づける必要があります。
大きく成長し、幹や枝が固くなってからでは、思い通りに曲げることができず、強引に行えば木そのものを傷つけてしまいます。
人の欠点も、柔軟な若いうちにしつけなければ直せないというたとえです。
使い方・例文
「矯めるなら若木のうち」は、子供や新人の教育、しつけの場面で使われます。
- 矯めるなら若木のうちだ。新入社員の今のうちに基礎を叩き込む。
- 子供のわがままを放置してはいけない。矯めるなら若木のうちである。
類義語・関連語
「矯めるなら若木のうち」と同様に、若く柔軟なうちに鍛え直す重要性を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて):
鉄が熱く柔らかいうちに鍛えるように、人も若く純粋なうちに鍛錬すべきだという教え。 - 老い木は曲がらぬ(おいきはまがらぬ):
年をとってからでは、性格や習慣を直すことは困難であるという事実。
「矯めるなら若木のうち」と「鉄は熱いうちに打て」の違い
両者は非常に似た文脈で使われますが、教育のアプローチに違いがあります。
| 語句 | 目的 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 矯めるなら若木のうち | 悪い部分を直す | 欠点や悪癖 |
| 鉄は熱いうちに打て | 基礎を叩き込み鍛える | 技術や精神性 |
英語表現
As the twig is bent, so is the tree inclined.
若枝の曲がり方で木の傾きが決まる、つまり若い時の経験が大人になってからの人柄を形づくるという意味の英語のことわざ。
アレキサンダー・ポープの詩『Epistles to Several Persons』の一節「Just as the twig is bent the tree’s inclined」から出た表現。
Teach children good habits early. As the twig is bent, so is the tree inclined.
(子供には早いうちによい習慣を教えなさい。矯めるなら若木のうちだ。)
You can’t teach an old dog new tricks.
年を取った犬に新しい芸は仕込めない、つまり人の習慣や考え方は年を取ってからでは変えられないという意味の英語のことわざ。
若いうちに直すべきだという教えを、年を取ってからでは遅いという側から言った表現。
My father won’t change his ways now. You can’t teach an old dog new tricks.
(父は今さらやり方を変えない。老犬に新しい芸は仕込めない。)










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