いつまでもあると思うな親と金

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ことわざ
いつまでもあると思うな親と金
(いつまでもあるとおもうなおやとかね)
短縮形:親と金

17文字の言葉」から始まる言葉

実家暮らしで食事、洗濯、掃除等を親に任せっきりにしている。
給料が入るとすぐに使い果たし、困ったら親に頼ればいいと思っている。

もし心当たりがあるなら、この言葉は少し耳が痛いかもしれません。

いつまでもあると思うな親と金
この言葉は、甘えのある生活に対して冷や水を浴びせるような厳しさを持っていますが、その裏には「自分の足で立つこと(自立)」こそが幸福への第一歩であるという、深い愛情と真理が隠されています。

誰もが避けては通れない親との別れや、経済的な現実。このことわざが伝える本来の意味と、意外と知られていない「続きの言葉(下の句)」について解説します。

「いつまでもあると思うな親と金」の意味・教訓

いつまでもあると思うな親と金(いつまでもあるとおもうなおやとかね)とは、頼りにしている親はいずれ亡くなり、あると思っているお金も使えばなくなってしまうため、人に頼らず自立して倹約に努めるべきだという戒めの言葉です。

この言葉は、2つの「有限なもの」を挙げています。

  1. 親(庇護者)の有限性
    親はいつまでも生きていて、自分を守り、面倒を見てくれるわけではありません。いつか必ず別れの時は来ます。
  2. 金(財産)の有限性
    お金は泉のように湧き出るものではなく、使えば減り、稼がなければ尽きてしまいます。

つまり、「今は恵まれた環境(親の庇護や経済的余裕)にいるかもしれないが、それは永遠ではない。だから、今のうちに独立心を持ち、生活を律しなさい」と説いているのです。
単に「節約しろ」というだけでなく、精神的な親離れを促す言葉でもあります。

「いつまでもあると思うな親と金」の語源・由来

このことわざに特定の作者や出典となる文献(物語)はありません。

古くから日本の家庭や地域社会の中で、若者や放蕩(ほうとう)息子を戒めるための説教の文句として語り継がれてきました。庶民の生活の実感から生まれた、非常に実用的な処世訓です。

「いつまでもあると思うな親と金」の使い方・例文

主に、親に依存している子供(パラサイト・シングルなど)や、浪費癖のある人に対して使われます。また、親を亡くした人が、当時の自分への後悔を込めて使うこともあります。

例文

  • 「就職もせずに家でゴロゴロしている息子に、『いつまでもあると思うな親と金』と厳しく言い聞かせた。」
  • 「親からの仕送りを当てにして遊び歩いていたが、父が倒れて初めて『いつまでもあると思うな親と金』の意味を痛感した。」
  • 『いつまでもあると思うな親と金』だ。遺産があるからといって安心せず、今のうちに資格を取って自活できるようにしておきなさい。」

「いつまでもあると思うな親と金」の「続き(下の句)」

実はこのことわざには、正式なものではありませんが、よくセットで語られる「対句(下の句)」が存在します。
誰かが後付けで作ったものですが、非常に語呂が良く、本質を突いているため広く知られています。

よくある続きのパターン

  • 「ないと思うな運と災難」
    (あると思っている親と金はなくなるが、自分には関係ないと思っている運や災難は、突然やってくる)
  • 「いつもないと思うな運と災難」
    (同上。油断してはいけないし、希望を捨ててもいけない)

この「下の句」が加わることで、「油断への戒め(親と金)」と「予測不能な未来への覚悟(運と災難)」がセットになり、より完成された人生訓として親しまれています。

「いつまでもあると思うな親と金」の類義語・関連語

  • 孝行のしたい時分に親はなし(こうこうのしたいじぶっにおやはなし):
    親のありがたみがわかり、孝行しようと思った頃には、親はもう死んでいてこの世にいない。親がいるうちに大切にせよ、という後悔の言葉。
  • 親が死んでも食休み(おやがしんでもじきやすみ):
    どんなに悲しいことがあっても、生きていくためには体を労らなければならない。また、怠け者はどんな時でも休みたがるという皮肉。
  • 後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ):
    目先のことさえなんとかなれば、あとはどうなっても構わないという投げやりな態度。このことわざが戒めている生き方そのもの。

「いつまでもあると思うな親と金」の英語表現

英語圏にも「失って初めて気づく大切さ」を説くことわざがあります。

You never know the worth of water till the well is dry

  • 直訳:井戸が枯れるまでは、水の価値は決してわからない。
  • 意味:「失って初めて、そのありがたみがわかる」
  • 解説:水(=日常的にある不可欠なもの、親やお金)が枯渇して初めて、それがいかに重要だったかに気づくという教訓です。18世紀の政治家ベンジャミン・フランクリンの『貧しいリチャードの暦』にも見られる表現です。

Blessings brighten as they take their flight

  • 直訳:祝福(幸福)は、飛び去る時に輝きを増す。
  • 意味:「幸せは失われる瞬間に一番美しく見える(失って初めて価値に気づく)」

「いつまでもあると思うな親と金」に関する豆知識

逆の意味のパロディ?

世の中には、この言葉を逆手にとったユニークな川柳やジョークも存在します。

  • 「いつまでもあると思うな親と金、いつまでもないと思うな運と金」

また、近年では平均寿命が延びたことで、「いつまでもあると思うな親と金」が現実と合わなくなってきているという皮肉な見方もあります。
「親は(長生きして)いつまでもいるが、金(年金や貯蓄)の方が先に尽きる」という「長生きリスク」を嘆く現代川柳も詠まれています。

まとめ – 自立こそが最大の親孝行

「いつまでもあると思うな親と金」。この言葉は、親が子供を突き放すための言葉のように聞こえるかもしれません。

しかし、その本質は「あなたが一人でも生きていける力をつけてほしい」という、親から子への切実な願いに他なりません。親やお金という「補助輪」を外し、自分の足で人生を漕ぎ出す覚悟を持つこと。

それこそが、将来の後悔を防ぎ、結果として親を安心させる最大の親孝行になるはずです。

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