意味
「いつまでもあると思うな親と金」は、親はいずれ亡くなり、お金も使えばなくなるため、自立して倹約に努めるべきだという意味です。
親の庇護や経済的な余裕は永遠に続くものではないため、現在の恵まれた環境に甘えることなく、独立心を持って生活を律するべきだという教訓を表します。
語源・由来
江戸時代頃から、庶民の間で生活訓として語り継がれてきた言葉とされています。
「いつまでもあると思うな親と金、ないと思うな運と災難」という形で用いられることも多く、
頼りにしているものはいつか失われる一方で、思いもよらない不運は突然訪れるという、人生の不確実さを表しています。
特定の出典が明確にあるというよりは、人々の生活実感の中から生まれ、広まっていった教訓と考えられています。
使い方・例文
「いつまでもあると思うな親と金」は、親に依存している人や浪費癖のある人へ忠告する場面で使われます。
- 働かずに実家で暮らす息子へ、いつまでもあると思うな親と金と厳しく言い聞かせます。
- 遺産に安心せず、いつまでもあると思うな親と金を肝に銘じて自活の準備をします。
- 貯金を使い果たした彼は、いつまでもあると思うな親と金を身をもって学んだ。
類義語・関連語
「いつまでもあると思うな親と金」と似た意味を持つ言葉には、以下のものがあります。
- 孝行のしたい時分に親はなし(こうこうのしたいじぶんにおやはなし):
親のありがたみがわかり、孝行しようと思った頃にはすでに親は亡くなっているという後悔を表します。 - 児孫の為に美田を買わず(じそんのためにびでんをかわず):
子孫に財産を残すと安楽な生活に慣れて精神が堕落するため、あえて財産を残さないという意味です。
英語表現
You never know the worth of water till the well is dry
直訳:井戸が枯れるまでは、水の価値は決してわからない。
意味:日常的に存在している不可欠なものも、それを失って初めてありがたみや価値がわかるという意味です。
Start saving money and be independent; you never know the worth of water till the well is dry.
(貯金を始めて自立しなさい。いつまでもあると思うな親と金です。)
後半にもう一句ある
この言い回しは、後ろに続けて言われることがあります。
「いつまでもあると思うな親と金、ないと思うな運と災難」という形です。
前半は、頼れるものはいつか無くなるという戒めです。
後半は、無いと思って油断していると不運はやってくる、という逆向きの戒めになっています。
二つ合わせると、あるものは減り、ないものは来る、という組み立てです。









コメント
ないと思うな運とつき