親思う心にまさる親心

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ことわざ
親思う心にまさる親心
(おやおもうこころにまさるおやごころ)
異形:親思う心に勝る親心

17文字の言葉」から始まる言葉

自分が親を思う気持ちより、親が子を思う気持ちの方がずっと深いという事実。このような親子の愛情の非対称性を表すのが、
「親思う心にまさる親心」(おやおもうこころにまさるおやごころ)です。

意味

親思う心にまさる親心は、子どもが親を思いやる気持ちよりも、親が子どもを思う気持ちの方がさらに深く大きいという意味です。

語源・由来

幕末の志士である吉田松陰が、安政の大獄で処刑される直前に故郷の家族宛てに書き残した手紙(永訣書)にある和歌、「親思ふこころにまさる親ごころけふの音づれ何ときくらん」が由来です。
自身の死の知らせを聞いた親の悲しみを深く案じる言葉として知られています。

使い方・例文

「親思う心にまさる親心」は、親の深い愛情や献身を実感した場面で使われます。

  • 自分が親の立場になって初めて、親思う心にまさる親心を痛感している。
  • 故郷の母から届いた小包を開け、親思う心にまさる親心に胸を打たれた。
  • どれだけ恩返しをしても足りないと感じるのは、まさに親思う心にまさる親心だからだ。

類義語・関連語

「親思う心にまさる親心」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 親の心子知らず(おやのこころこしらず):
    親が子を思う深い愛情や心配に気づかず、子が勝手気ままに振る舞う様子。
  • 親の恩は山より高く海より深し(おやのおんはやまよりたかくうみよりふかし):
    親が子どもを育ててくれた恩義は、他と比較できないほど広大であるというたとえ。
  • 慈母の恩(じぼのおん):
    我が子を深く愛し、慈しむ母親から受ける、海よりも深く山よりも高い恩情のこと。

英語表現

The love of parents for their children knows no limits

意味:親が子に注ぐ愛情にはいかなる限界も境界もないという事実

  • 例文:
    My parents worked two jobs to send me to college. It’s true that the love of parents for their children knows no limits.
    大学に通わせるために二つの仕事を掛け持ちしてくれた両親を思うと、親の愛に限りはないと心から感じます。

No one loves you like your parents do

意味:自分を最も深く愛しているのは誰よりも自分の親であるという真理

  • 例文:
    After all these years, I’ve come to realize that no one loves you like your parents do, quietly, without asking for anything in return.
    長い年月を経て、親というのは何も求めず静かに愛し続けてくれる存在なのだと気づきました。

松陰が死の前夜に見たもの

幕末の思想家である吉田松陰は、安政の大獄による処刑の約一週間前、江戸の牢獄から故郷の父母・兄・叔父へ別れの手紙(永訣の書)をしたためました。
そこに記されていたのがこの和歌の原型、「親思ふこころにまさる親ごころ けふの音づれ何ときくらん」です。

自らの死を前にしながら、松陰が案じたのは両親がこの知らせをどう受け取るかでした。「自分が親を思う気持ちより、親が自分を思う気持ちの方がはるかに深い。
今日の報せを聞いて、どれほど心を痛めるだろうか」。その一節が後に独立し、親の愛の深さを語ることわざとして広まりました。

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