雑踏の中ですれ違った、ほんの一瞬の視線。
それだけで、心のすべてを持っていかれてしまう。そんな衝撃的な恋の始まりを表すのが、「一目惚れ」(ひとめぼれ)です。
意味
一目惚れとは、相手を一度見ただけで、たちまち好きになってしまうことという意味です。
言葉を交わす前、性格や人柄を知る前の、視覚的な印象だけで生まれる恋心を指します。
- 一目(ひとめ):ちらりと一度見ること。
- 惚れる(ほれる):異性などに心を奪われ、好きになること。
語源・由来
「一目惚れ」は、「一目」(ひと目見ること)と「惚れる」(好きになること)という、二つの和語を組み合わせて生まれた言葉です。
ひと目見ただけで恋に落ちるという心の動きそのものを、そのまま言葉にした、比較的分かりやすい成り立ちを持っています。
文献上は、大正末期から昭和初期にかけて書かれた水上滝太郎の小説『大阪の宿』に用例が見られ、少なくとも近代の文学作品にはすでに定着した言葉として使われていました。
使い方・例文
出会った瞬間に強く心を惹かれた恋愛感情を表す場面で使われます。
- 友人の紹介で会った瞬間、彼女に一目惚れしてしまった。
- 店頭で見かけたその服に一目惚れして、思わず即買いした。
- 二人は学生時代、お互いに一目惚れだったらしい。
類義語・関連語
- 見初める(みそめる):
初めて見て、恋心を抱くこと。
英語表現
「一目惚れ」を英語で表現する場合、出会った瞬間に恋に落ちる様子を表す言い回しが使えます。
love at first sight
- 意味:「一目見た瞬間の恋」
- 解説:出会ったその瞬間に強く惹かれ合う恋愛感情を表す、英語で最も一般的な言い回しです。
- 例文:
It was love at first sight when they met at the party.
(パーティーで出会った瞬間、二人は一目惚れだった。)
一目惚れは、本当に一瞬で起きるのか
心理学の研究では、人は初対面の相手について、表情や姿勢、声のトーンといったごくわずかな情報から、無意識のうちに好悪の判断を下していると言われています。
これは「シンスライシング」と呼ばれる直感的な判断の働きによるもので、必ずしも根拠のない思い込みとは言い切れません。
もっとも、その最初の印象がその後の関係を長く支えられるかどうかは別の問題です。
一目惚れという瞬間的な感情は、恋の始まりのきっかけにはなっても、関係を育てていくにはやはり時間をかけた理解が欠かせません。









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