意味
万策尽きるとは、考えられる限りの手段や方法をすべて試し尽くし、もはや打つ手がなくなるという意味です。
最後まで努力した末に行き着く、限界の状況を示す言葉です。
- 万策(ばんさく):あらゆる方策、考えつく限りの手段。
- 尽きる(つきる):なくなる、使い果たす。
語源・由来
「万策」は「万」(数の多いこと、すべて)と「策」(はかりごと、手段)を組み合わせた漢語由来の言葉です。
「万」はここでは具体的な一万という数ではなく、「あらゆる」「すべての」という強調の意味で使われており、「万全」「万難」などと同じ用法にあたります。
手段を意味する「策」が尽きる、つまり考えられる方策をすべて使い果たしたことを表す言葉として、日本語の中で使われるようになったと考えられています。
使い方・例文
「万策尽きる」は、努力してもどうにもならない状況で使われます。
- 資金繰りに行き詰まり、万策尽きて倒産を決めた。
- 交渉を重ねたが、万策尽きたと社長は肩を落とした。
- 治療法を探し続けたが、万策尽きる日が来てしまった。
類義語・関連語
- 手詰まり(てづまり):
打つ手がなくなり、行き詰まること。
英語表現
at the end of one’s rope
あらゆる手段を尽くし、これ以上どうにもならない状態を表す慣用句。
After months of searching for a solution, she was at the end of her rope.
(何か月も解決策を探し続けた末、彼女は万策尽きてしまった。)
もとは「策」が尽きるという、駆け引きの言葉だった
「万策尽きる」の「万策」は、あらゆる方策・あらゆる手立てを意味する言葉で、「策」はもともと戦略や計略を指す語として、駆け引きや用兵の文脈でも使われてきた。
そのため「万策尽きる」も、当初は有効な作戦や手段がもはや残っていない状態を表す言い回しとして使われていたと見られている。
現在では戦いに限らず、ビジネスや医療、政治など幅広い場面で「打つ手がなくなる」という意味で使われる。
近年ではアニメ制作の現場で、放送に間に合わないまま未完成の状態で放送してしまう事態を指して「万策尽きた」と表現されることがあり、2014年のアニメ『SHIROBAKO』をきっかけに、この用法が広く知られるようになった。










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