意味
「万策尽きる(ばんさくつきる)」とは、思いつく限りの手立てをひととおりやり切ってしまい、これ以上できることが何も残っていないという意味です。
最後まで努力した末に行き着く、限界の状況を示す言葉です。
- 万策(ばんさく):あらゆる方策、考えつく限りの手段。
- 尽きる(つきる):なくなる、使い果たす。
語源・由来
「万策」は「万」(数の多いこと、すべて)と「策」(はかりごと、手段)を組み合わせた漢語由来の言葉です。
「万」はここでは具体的な一万という数ではなく、「あらゆる」「すべての」という強調の意味で使われており、「万全」「万難」などと同じ用法にあたります。
明治の翻訳小説『花柳春話』(1878〜79年)に、すでに「万策将に尽きんとす」という言い方が出てきます。
使い方・例文
「万策尽きる」は、努力してもどうにもならない状況で使われます。
- 資金繰りに行き詰まり、万策尽きて倒産を決めた。
- 交渉を重ねたが、万策尽きたと社長は肩を落とした。
- 治療法を探し続けたが、万策尽きる日が来てしまった。
類義語・関連語
- 手詰まり(てづまり):
打つ手がなくなり、行き詰まること。
英語表現
at the end of one’s rope
あらゆる手段を尽くし、これ以上どうにもならない状態を表す慣用句。
After months of searching for a solution, she was at the end of her rope.
(何か月も解決策を探し続けた末、彼女は万策尽きてしまった。)
『SHIROBAKO』の制作デスクの口癖「万策尽きたー!」
アニメ制作の現場を描いたテレビアニメ『SHIROBAKO』(2014年)では、制作デスクの登場人物が、スケジュールが遅れてピンチになるたびに「万策尽きたー!」と叫びます。
この台詞はアニメ流行語大賞2014の13位に入りました。
あらゆる手を尽くしてもう打つ手がない、という本来の意味のまま、締め切りに追われる現場の実感を言い表した使い方です。











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