質の違うものまで区別せず、まとめて縄で縛ってしまうように扱う、そんな乱暴さを表すのが、「十把一絡げ」(じっぱひとからげ)です。
意味
十把一絡げとは、いろいろな種類や価値のものを、区別せずひとまとめにして扱うことという意味です。
一つ一つの違いを認めず、雑に一括りにする様子を表す言葉です。
- 把(わ):稲や薪など、束ねたものを数える単位。
- 絡げる(からげる):ひもや縄でまとめて縛ること。
語源・由来
「十把一絡げ」は、稲や薪などを「十把」(十束)まとめて、一本の縄で「絡げる」(縛る)様子から生まれた表現です。
本来、束ねる品物には一つ一つ質の違いがあるはずですが、それを区別せず十束まとめて縄一本で縛ってしまうことから、価値の異なるものを雑に一括りにして扱う意味へと転じました。
市場で農産物を束ねて売買していた、庶民の暮らしに根ざした情景が言葉の背景にあります。
使い方・例文
「十把一絡げ」は、異なるものを区別せず乱暴にまとめる様子を表す際に使われます。
- 世代が違う社員を十把一絡げに評価するのは乱暴だ。
- 中小企業と一言でいっても、十把一絡げには論じられない。
- 若者の意見を十把一絡げにせず、個別に聞くべきだ。
類義語・関連語
- 一緒くた(いっしょくた):
性質の違うものを、区別せずに一つにまとめること。
英語表現
- lump (things) together:
異なる性質のものを、区別せず一括りに扱うこと。
束ねられた「十把」の中にある、それぞれの違い
「十把一絡げ」的な見方は、情報を素早く処理するうえで便利な面がある一方、対象の多様性を見落とすリスクも伴います。
マーケティングや人事の現場では、世代や属性でひとまとめに語る表現がしばしば使われますが、実際には一人ひとり事情が異なります。
束ねられた十把の中身がそれぞれ違うように、ひとまとめの言葉の裏にある個々の違いに、この語源はあらためて気づかせてくれます。









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