意味
「聡明叡知(そうめいえいち)」とは、物事の道理を聞き取り、見きわめ、奥深くまで理解し尽くす力をあわせ持っているという意味です。
単なる頭の良さではなく、あらゆる物事を見抜く聖人のような深い知性を称える際に使われる、格の高い言葉です。
- 聡(そう):物事をすべて聞き分けること。
- 明(めい):物事をすべて見分けること。
- 叡(えい):物事すべてに通じること。
- 知(ち):物事をすべて知っていること。
語源・由来
聡明叡知は、中国の古典『易経』繋辞上にみられる言葉に由来するとされています。
繋辞上伝には「古之聡明叡知神武而不殺者夫」という一句があり、易の道を体得した古の聖人の資質を表す言葉として使われています。
使い方・例文
聡明叡知は、物事を深く見抜き、あらゆる分野に通じた優れた知性を称える場面で使われます。
- あの経営者は聡明叡知の人物として、業界内で高く評価されている。
- 幼い頃から聡明叡知の片鱗をのぞかせていた。
- 師の聡明叡知な判断に、弟子たちは何度も助けられた。
類義語・関連語
聡明叡知と同様に、優れた知性を称える言葉には、以下のようなものがあります。
- 博学多才(はくがくたさい):
知識が広く、才能も豊かなこと。 - 英邁(えいまい):
才知が特にすぐれていること。
対義語
聡明叡知とは反対に、道理に暗く頑なな様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 頑迷固陋(がんめいころう):
頑固で物の道理をわきまえないこと。
「聡明叡知」の四つの漢字が表す資質
「聡明叡知」は、中国最古の古典のひとつ『易経』繋辞上伝に見える言葉です。
「古の聡明叡知、神武にして殺さざる者か」という一節で、理想的な統治者の資質を表すために使われています。
一般には、「聡」はあらゆる音を聞き分けること、「明」はあらゆる物事を見分けること、「叡」は道理に深く通じること、「知」はあらゆることを知っていることを指し、四つの漢字がそれぞれ異なる角度からの理解力を表しています。
単一の才能ではなく、聞く・見る・通じる・知るという複数の能力を重ね合わせることで、総合的な知性を描き出す言葉として、後世に受け継がれてきました。












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