意味
一にも二にもとは、ほかの何よりも先に、それだけを最優先に考えることを意味します。
優先順位が疑いなくそれ一つに定まっている様子を表します。
- 一(いち):物事の第一位、最初。
- 二(に):物事の第二位。
語源・由来
「一にも二にも」は、「一」と「二」という順序を表す数字を並べることで、二番目に別の理由や事情があるのではなく、ただそれだけが重要なのだという意味を強調した表現です。
本来なら一位・二位と続く序列を示す数字を、あえて同じ一つの事柄に重ねて使うことで、「何をおいても、まず第一にそれだ」という強い専念の気持ちを表しています。
順位を表す数字を用いた、日本語らしい強調の言い回しとして定着したと考えられています。
使い方・例文
「一にも二にも」は、他を差し置いて最優先に考える事柄を述べる際に使われます。
- 受験生にとって一にも二にも大切なのは体調管理だ。
- チームの再建には一にも二にも信頼関係が必要だ。
- 交渉で一にも二にも重視すべきは誠実さだ。
英語表現
first and foremost
他の何よりもそれを最優先に考えることを表す表現。
First and foremost, exam candidates need to look after their health.
(受験生にとって、一にも二にも大切なのは体調管理だ。)
数字の反復が生む、強調のレトリック
日本語には、数字を並べて意味を強調する言い回しが数多く見られます。
「一にも二にも」はその代表例で、本来は序列を表す一と二を、あえて同じ対象に結びつけることで、他の可能性を排除するほどの一途さを表現しています。
数の持つ順序性を逆手に取った、シンプルながら説得力のある強調のレトリックといえるでしょう。









コメント