面映い

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面と向かって褒められ、まぶしいものを見るように思わず目をそらしてしまう。
そんなきまりの悪さを表すのが、「面映い」(おもはゆい)です。

意味

「面映い」とは、面と向かって褒められたりして、顔を合わせるのが照れくさく、きまりが悪いことという意味です。

強い恥ずかしさというより、嬉しさと気恥ずかしさが入り混じった、柔らかなニュアンスを持つ言葉です。

  • (おも):顔。
  • 映い(はゆい):まぶしく感じること。

語源・由来

「面映い」は、古語「映ゆし(はゆし)」に由来する言葉です。

「映ゆし」は、光に照らされて輝く「映える」の文語的な言い方で、もとは光がまぶしい様子を表していました。
相手の顔を正面から見ることを、まぶしいものを見る感覚になぞらえ、「面(顔)」と組み合わせることで、面と向かうのが照れくさいという気持ちを表す言葉として使われるようになりました。

使い方・例文

「面映い」は、褒め言葉や感謝の言葉を面と向かって受け、照れくさく感じる場面で使われます。

  • 直接お礼を言われると、少し面映い気持ちになる。
  • 大勢の前で表彰されるのは面映いものだ。
  • 面と向かって褒められると面映くて、つい目をそらす。

類義語・関連語

「面映い」と同じように、褒められて感じる気恥ずかしさを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 照れくさい(てれくさい):
    恥ずかしくてきまりが悪いこと。
  • こそばゆい
    くすぐったいような、気恥ずかしい気持ち。

「面映い」と「照れくさい」の違い

どちらも褒められたときの気恥ずかしさを表しますが、「面映い」は相手と顔を合わせる場面に限定される、やや古風で書き言葉寄りの表現です。「照れくさい」はより口語的で、対面していない状況でも使えます。

語句使われる場面
面映い
(おもはゆい)
相手と顔を合わせる場面、書き言葉寄り
照れくさい
(てれくさい)
口語的、対面以外の場面にも使用可

英語表現

feel shy

直訳「照れくさく感じる」で、褒められたり注目されたりして気恥ずかしくなる気持ちを表す表現。

She felt shy when everyone applauded her speech.
(皆にスピーチを褒められ、彼女は面映い思いをした。)

「まぶしい」から「恥ずかしい」への意味の広がり

「面映い」は、光がまぶしいという視覚的な感覚を表す言葉が、心理的な照れくささを表す言葉へと転用された例です。
日本語には、このように体の感覚を表す言葉が、感情を表す言葉へと意味を広げていった例が少なくありません。

「くすぐったい」が肌の刺激だけでなく気恥ずかしさを表すようになったのも、同じ発想の広がりです。
まぶしさで目を細める仕草と、照れくささで視線を外す仕草には、視覚的な共通点があります。

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