意味
十年一昔とは、十年をひと区切りとして、その間に世の中や身の回りが大きく変化するものだという意味です。
十年前の出来事がもう昔のことのように感じられる、時の流れの速さを表す言葉です。
- 一昔(ひとむかし):ある程度まとまった、昔と呼べるだけの年月。
語源・由来
「十年一昔」は、十進法における十年という区切りのよさと、十年という期間の中で社会や暮らしに大きな変化が起こりやすいという実感から生まれた表現とされています。
特定の古典的な出典は確認されておらず、日常の中で「あの頃はもう昔だ」と感じる感覚を、十年という覚えやすい単位でまとめた慣用句として広まったと考えられています。
時代の変化が速い分野では、十年よりも短い期間で「一昔」と感じられることもあり、感覚には幅があります。
使い方・例文
「十年一昔」は、十年間での大きな変化を振り返る場面で使われます。
- 十年一昔というが、街の様子はすっかり変わった。
- スマートフォンの普及も十年一昔の出来事だ。
- 十年一昔というように、あの頃の常識はもう通用しない。
英語表現
a lot can change in ten years
十年という歳月の間に、世の中が大きく変わるものだという感覚を表す表現。
A lot can change in ten years, and this town is proof of it.
(十年一昔というが、この町はまさにその証拠だ。)
「十年」という区切りは大正期の文献にも見える
「十年一昔」は、十年という歳月を一つの区切りとしてとらえ、その間に世の中が大きく変化して「昔のこと」のように感じられるという発想から生まれた言葉で、1916年や1925年の文献にすでに用例が見られる。
2019年8月に日本リサーチセンターが全国の18〜79歳の男女1,200人を対象に行った調査では、「一昔」を何年前と感じるかという問いに対し、最も多かった回答は「5年」で33パーセント、次いで「3年」が19パーセントで、慣用句どおりの「10年」と答えた人は15パーセントにとどまった。
情報化の進展で社会の変化速度が上がったことで、「一昔」という言葉が指す期間の体感が、成立当初の10年という単位から短くなってきていると考えられる。










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