ばつが悪い

ばつが悪いの文字タイポグラフィサムネイル 個別解説
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隠していたはずの失敗をふいに指摘され、その場の空気が急に気まずくなる。
そんな居心地の悪さを表すのが、「ばつが悪い」(ばつがわるい)です。

意味

「ばつが悪い」とは、その場の状況や雰囲気になじめず、なんとなく恥ずかしく気まずい思いをすることという意味です。

深刻な恥というより、ちょっとした失敗や間の悪さから生じる、軽い決まりの悪さを表す言葉です。

  • ばつ:物事のつじつま、具合。
  • 悪い(わるい):具合が良くないこと。

語源・由来

「ばつが悪い」の「ばつ」の語源には、いくつかの説があります。

書物の終わりに書き添える「跋(ばつ)」、つまり後書きをうまくまとめられずに気まずさを感じたことに由来するという説や、その場の具合を意味する「場都合(ばつごう)」が略された言葉だとする説などが伝えられていますが、いずれも確定した定説ではありません。
いずれにしても、話や物事の締めくくりがうまくいかない気まずさから生まれた言葉だと考えられています。

使い方・例文

「ばつが悪い」は、ちょっとした失敗や間の悪さで気まずい思いをした場面で使われます。

  • 冗談が誰にも伝わらず、ばつが悪い思いをした。
  • 遅刻して教室に入るのはばつが悪い
  • 前に言ったことと矛盾してばつが悪かった

類義語・関連語

「ばつが悪い」と同じように、その場の気まずさを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • きまりが悪い
    その場の雰囲気になじめず、恥ずかしいこと。
  • 気まずい(きまずい):
    その場の空気が張り詰め、居心地が悪いこと。

「ばつが悪い」と「きまりが悪い」の違い

どちらもほぼ同じ意味で使われますが、「ばつが悪い」は具体的な出来事によって生じた気まずさを、「きまりが悪い」はその場の体裁や世間体を意識した恥ずかしさを表す傾向があります。

語句ニュアンス
ばつが悪い
(ばつがわるい)
出来事による気まずさ
きまりが悪い
(きまりがわるい)
体裁・世間体への意識

英語表現

feel awkward

直訳「気まずく感じる」で、その場の空気になじめない居心地の悪さを表す定番の表現。

I felt awkward when I called him by the wrong name.
(彼の名前を間違えて呼んでしまい、ばつが悪かった。)

語源がひとつに定まらない言葉の事情

「ばつが悪い」の「ばつ」のように、日常会話で使われる言葉ほど語源がはっきりしないことは珍しくありません。
「跋」や「場都合」など複数の説が並び立っているのは、この言葉が公式な文書ではなく、話し言葉の中で自然発生的に広まったためだと考えられます。

書き言葉として記録が残る漢語や四字熟語と違い、口語表現は使われ始めた正確な時期や由来を特定しにくいという性質を持っています。
「ばつが悪い」は、そうした口語表現特有のあいまいさを今に伝える一例です。

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