百も承知

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わざわざ言われなくても、そんなことはとっくに分かりきっている、そんな念押しへの反応を表すのが、「百も承知」(ひゃくもしょうち)です。

意味

百も承知とは、言われるまでもなく、初めから十分に分かりきっていることという意味です。
相手からの忠告や指摘に対し、すでに理解済みであることを強調する言葉です。

  • (ひゃく):数の多さを表し、転じて十分にという意味。
  • 承知(しょうち):事情や内容を知って理解していること。

語源・由来

「百」は具体的な百という数ではなく、数の多さを強調する語として使われており、「百も承知」で「十分すぎるほど分かっている」という意味になります。
もとは「百も承知、二百も合点」という言い回しを略した形とされ、「合点」は「承知」と同様、理解して納得することを意味します。
「二百」の部分には特別な語源はなく、「百」との語呂のよさから添えられ、意味を強調する役割を果たしていると考えられています。
語源そのものは明確ではありませんが、古典落語にすでにこの言い回しが登場しており、少なくとも江戸時代には一般に使われていたとみられます。

使い方・例文

「百も承知」は、指摘や忠告に対しすでに理解していることを伝える際に使われます。

  • リスクがあることは百も承知で、この挑戦を選んだ。
  • 反対されることは百も承知の上で、計画を進めた。
  • 難しい道だと百も承知しているが、諦めるつもりはない。

類義語・関連語

  • 先刻承知(せんこくしょうち):
    以前からすでによく分かっていること。

英語表現

  • I’m well aware (of that).
    言われなくても十分に分かっている、という意味の英語表現。

落語が育てた、語呂のよい念押し表現

「百も承知、二百も合点」という言い回しは、江戸時代の落語にすでに登場していたことが知られています。
語呂の良さを重視した「百」と「二百」の組み合わせは、話芸の中でリズムよく啖呵を切るのに適した表現だったのでしょう。
語源が明確でないにもかかわらず現代まで生き残ったのは、意味の分かりやすさに加え、この小気味よい語調が広く好まれたためと考えられます。

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