四字熟語

至上命令

(しじょうめいれい)

絶対に従わなければならない命令。他のすべてに優先して行うべき事柄。


8文字の言葉し・じ」から始まる言葉
至上命令 ことば
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意味

「至上命令」とは、他のすべてを差し置いてでも従わなければならない命令や事柄という意味です。
誰かが実際に命令を出した場合だけでなく、自分で自分に課したきまりについても使われます。
逆らう余地がないという重さを含んだ言い方です。

  • 至上(しじょう):この上なく高いこと。
  • 命令(めいれい):上の立場から言いつけること。

語源・由来

「至上命令」は、この上ないことを表す「至上」が「命令」を修飾する組み立てで、二つの熟語を重ねて重さを強めた四字熟語です。

使い方・例文

「至上命令」は、ほかを後回しにしてでも果たすべき事柄を示す場面で使われます。

  • 年内の黒字化が、この部署の至上命令になっている。
  • 上からの至上命令で、休日返上の作業が決まった。
  • 家名を守ることが、彼女に課せられた至上命令だった。

「至上命題」という言い方

「至上命令」と似た形で、「至上命題」という言い方が広まっています。
「わが社の至上命題は業績回復だ」のように、非常に重要な課題という意味で使われます。
「命題」はもともと論理学の用語で、「AはBだ」のような文を指す言葉です。
「至上命題」の「命題」は、「使命を帯びて取り組む課題」という意味合いで使われています。

類義語・関連語

「至上命令」と同じく、絶対に守るべきものを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 金科玉条(きんかぎょくじょう):
    最も大切に守るべきよりどころとする規則や信条。
  • 鶴の一声(つるのひとこえ):
    議論を一言で決めてしまう有力者の発言。
  • 厳命(げんめい):
    厳しく言いつけること。

「至上命令」と「金科玉条」の違い

どちらも絶対に外せないものを指しますが、向かう先が違います。
「至上命令」が指すのは果たすべき行いで、「金科玉条」が指すのは判断のよりどころです。

語句指すもの使う場面
至上命令
(しじょうめいれい)
果たすべき行い期限や目標に向かうとき
金科玉条
(きんかぎょくじょう)
よりどころとする決まり判断の基準を掲げるとき

英語表現

top priority

ほかのすべてに先んじて取り組むべきものを指し、「他のすべてに優先して行わなければならない事柄」という意味にそのまま重なる表現。

Meeting the deadline is our top priority.
(締め切りを守ることが我々の至上命令です。)

もう一つの「至上命令」

「至上命令」には、もう一つの意味があります。
ドイツの哲学者カントの道徳哲学でいう「定言的命令」を指す使い方です。
個々の目的や気分と関わりなく、無条件にある行いをせよと人に迫る命令を指し、「断言的命令」「無上命法」とも呼ばれます。
日常語としての「至上命令」と、この哲学の用語が同じ四字を共有しています。

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