意味
「千古不磨」は、「千古」と「不磨」を重ねた四字熟語です。
中身が動かないというより、功績や書き残されたものがすり減らず、価値を保ったまま残ることに重きがあります。
「千古不磨の論」のように、後の世まで通用する意見や仕事を評する形で使われます。
- 千古(せんこ):永遠。限りなく長い年月。
- 不磨(ふま):すりへらないこと。長く価値を保つこと。
語源・由来
「千古不磨」は、特定の書物の一節から生まれた言葉ではなく、二つの熟語を重ねて意味を強めた組み立てです。
「磨」はすりへる、すりへらすことを表す字で、「不磨」はそれを打ち消した形になります。
「不磨」は「不摩」とも書きます。
漢文には、後の世まで価値の落ちない意見を「千古不磨の論」と評する言い方があります。
日本語でも、消えずに残るものをたたえる場面で同じように使われます。
使い方・例文
「千古不磨」は、時を経ても価値の下がらない功績や仕事をたたえる場面で使われます。
- あの発見は千古不磨の業績として語り継がれる。
- 短い評だが、千古不磨の論と呼ぶにふさわしい。
- 恩師の教えは千古不磨の宝として残っている。
類義語・関連語
「千古不磨」と同じように、長い時間に耐えることを表す言葉には以下のようなものがあります。
「千古不磨」と「千古不易」の違い
どちらも長い時間に耐えることを表しますが、耐え方の中身が違います。
「千古不磨」はすり減らずに残ること、「千古不易」は中身が変わらないことを指します。
| 語句 | 打ち消している動き | 主に評するもの |
|---|---|---|
| 千古不磨 (せんこふま) | すり減る | 功績や書き残されたもの |
| 千古不易 (せんこふえき) | 移り変わる | 教えや道理 |
英語表現
imperishable
時間がたっても失われず、朽ちないことを表す言い方。
His work left an imperishable mark on the field.
(彼の仕事はその分野に消えることのない跡を残しました。)
enduring
長い年月にわたって力を失わずに続くことを表す表現。
The book has an enduring value.
(その本には長く失われない価値があります。)
「不磨の大典」と呼ばれた憲法
「不磨」は、大日本帝国憲法の美称として知られる「不磨の大典」という言い方に使われています。
1889年2月11日の官報に載った憲法発布の勅語には、「現在及将来ノ臣民ニ対シ此ノ不磨ノ大典ヲ宣布ス」という一節があります。
第一回帝国議会の施政方針演説では、「千歳不磨ノ大典」と、頭に別の語を置いた形が使われています。









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