意味
「驚天動地」が表す驚きの大きさには、かなりの幅があります。
戦争が始まるような重大な場面にも使えば、思いがけない知らせに接した程度の驚きにも使います。
多くは「驚天動地の大事件」のように、あとに名詞を続けた形で用います。
- 驚天(きょうてん):天を驚かせること。
- 動地(どうち):地を揺り動かすこと。
語源・由来
「驚天動地」は、唐の詩人・白居易が李白の墓をうたった「李白墓」という詩に出てきます。
川のほとりにある李白の墓は草に埋もれ、あたりには雲まで続く野原が広がっていました。
その荒れた塚の下に眠る骨を惜しみながら、白居易は、この人がかつて残した文章を次のように讃えます。
可憐なり 荒壠 窮泉の骨
曾て驚天動地の文有り
荒れた塚の底に横たわる骨がいたましい、この人はかつて天を驚かせ地を動かすほどの文章を書いたのだ、という意味です。
いまは、素晴らしさよりも、常識外れの驚くべき出来事のほうを指して使われます。
使い方・例文
「驚天動地」は、世間をひどく驚かせる出来事を言い表す場面で使われます。
- 創業者の突然の辞任は社内にとって驚天動地の知らせだった。
- 無名の高校が全国優勝を果たすとは驚天動地の番狂わせだ。
- あの温厚な部長が怒鳴るとは驚天動地の光景だった。
書き間違いに注意
「仰天動地」と書くのは誤りです。
「驚天」は天を驚かせるという意味で、驚いて天を仰ぐ「仰天」ではありません。
インターネット上では、この書き方が見られます。
類義語・関連語
「驚天動地」と同じく、世間が大きくどよめくような出来事を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 前代未聞(ぜんだいみもん):
これまで聞いたこともないような、めったにない出来事。 - 空前絶後(くうぜんぜつご):
過去にも例がなく、この先も起こりそうにない珍しさ。 - 震天動地(しんてんどうち):
天地を震動させるほど、威力や反響が大きいさま。 - 撼天動地(かんてんどうち):
天地をゆり動かすほど激しいさま。
「驚天動地」と類義語の違い
三語とも天地を揺るがすほどの大きさを表し、意味はほとんど同じです。
分かれるのは頭に置く字で、「驚」は驚き、「震」「撼」はゆさぶる動きに重きを置きます。
| 語句 | 頭に置く字の意味 |
|---|---|
| 驚天動地 (きょうてんどうち) | 驚き |
| 震天動地 (しんてんどうち) | 震わせる動き |
| 撼天動地 (かんてんどうち) | ゆり動かす動き |
英語表現
earth-shattering
きわめて重大で、人を驚かせる事柄を指す表現。
The discovery was truly earth-shattering.
(その発見はまさに驚天動地でした。)
「天」と「地」を並べる四字熟語
「驚天」も「動地」も、動詞のあとに目的語を置いた二字の句で、同じ組み立ての句を二つ重ねて一語にしています。
この形をとる四字熟語はほかにもあり、「震天動地」「撼天動地」がそれにあたります。
いずれも天と地の両方を揺さぶるという言い方で、程度の大きさを表しています。
前後を入れ替えた「驚地動天」という形もあります。









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