四字熟語

直截簡明

(ちょくせつかんめい)

まわりくどさがなく、分かりやすくはっきりしていること。

異形:簡明直截

9文字の言葉ち・ぢ」から始まる言葉
直截簡明 ことば
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意味

「直截簡明」は、「直截」と「簡明」を重ねた四字熟語です。
言い方がずばりと的を射ていて、しかも分かりやすいことを表し、説明や文章の運びを評する場面で使われます。
前後を入れかえた「簡明直截」の形でも使われます。

  • 直截(ちょくせつ):まわりくどくなく、ずばりと言うこと。
  • 簡明(かんめい):簡単ではっきりしていること。

語源・由来

「直截簡明」は、二つの語を重ねた組み立てです。
「直截」の「截」は断ち切るという意味の字で、まわりくどい言い方をまっすぐに断ち切ることを表します。

「簡明」は、手短であることを表す「簡」と、はっきりしていることを表す「明」を重ねた語です。
言い方の運びと中身の示し方の両方に、無駄がないことを言い表しています。

使い方・例文

「直截簡明」は、説明や文章に回り道がなく、要点がすぐ伝わる様子を評する場面で使われます。

  • 部長の指示はいつも直截簡明で、迷う余地がない。
  • 直截簡明な文章を書くには、まず飾りを削ることだ。
  • 会見での説明は直截簡明で、質問はすぐに尽きた。

類義語・関連語

「直截簡明」と同じように、言い方や中身がはっきりしていることを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 単純明快(たんじゅんめいかい):
    物事が込み入っておらず、はっきりと分かりやすいこと。
  • 単刀直入(たんとうちょくにゅう):
    前置きを省き、いきなり本題や核心に切り込むこと。
  • 歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ):
    遠慮せず、思ったことをはっきりと言うこと。

「直截簡明」と「単純明快」の違い

どちらも分かりやすいことをほめる言葉なので、説明や文章を評するときに並べて使われます。
「直截簡明」は言い回しに回り道がないことを、「単純明快」は中身が込み入っていないことを指します。

語句はっきりしている点主に評するもの
直截簡明
(ちょくせつかんめい)
言い回しに回り道がない言い方や文章
単純明快
(たんじゅんめいかい)
中身が込み入っていない物事の仕組みや筋道

対義語

「直截簡明」とは逆に、はっきりせず捉えどころのない様子を表す言葉があります。

  • 曖昧模糊(あいまいもこ):
    物事の内容や実態がぼんやりとしてはっきりせず、捉えどころのないさま。

英語表現

straightforward

込み入ったところがなく、そのまま分かる言い方。

Her explanation was short and straightforward.
(彼女の説明は短く直截簡明でした。)

clear-cut

証拠を持ち出すまでもなくはっきりしている様子を表す表現。

The report gave a clear-cut answer.
(その報告ははっきりした答えを示しました。)

「直截」の二つの読み

「直截」は「ちょくせつ」と読むのが本来の形で、「ちょくさい」は慣用読みです。
「截」の本来の音は「セツ」で、「サイ」はあとから広まった読み方です。

夏目漱石の『こゝろ』(1914年)には、「自分の考えている通りを直截に打ち明けてしまえば」という一節が出てきます。
同じ作品には「もっと直截で簡単な話をKに打ち明けてしまえば」という言い方も出てきます。

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