慣用句

黴が生える

(かびがはえる)

物にかびができること。転じて、古くさくなって役に立たなくなること。


6文字の言葉か・が」から始まる言葉
黴が生える ことば
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意味

「黴が生える」は、長く放っておかれて古くさくなり、今では役に立たないという意味で使われ、「黴の生えた思想」のように言います。
食べ物や衣類がかびで傷むようすを、人の考えややり方の古さに移してとらえた言い方です。
文字どおり、物にかびができることを指す場合もあります。

  • (かび):有機物の上に生じる菌類。
  • 生える(はえる):草や毛などが表に出てくる。

語源・由来

「黴が生える」は、しまい込んだ物にかびが生えるという身近な出来事から出た言い回しです。
長く放っておかれた物にかびが生えるという結びつきが、そのまま考えややり方の古さのたとえになっています。

使い方・例文

「黴が生える」は、考え方ややり方が古びて通用しなくなったことを言うときに使われます。

  • その根性論は、とっくに黴が生えている。
  • 黴の生えた台本を、そのまま使い回している。
  • 物置の教科書には、本当に黴が生えていた。

類義語・関連語

「黴が生える」と同じように、古いままで今の世に合わなくなったようすを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 時代錯誤(じだいさくご):
    時代の流れや常識から外れ、古臭く感じられること。
  • 旧態依然(きゅうたいいぜん):
    昔のままの状態で、進歩や変化が見られない様子。
  • 因循姑息(いんじゅんこそく):
    古い習慣や方法にこだわって改めようとせず、その場しのぎで済ませること。

「黴が生える」と「旧態依然」の違い

どちらも古いままであることを責める言い方で、組織や考え方について並べて使われます。
分かれるのは、古さをどう見せているかです。

語句古さの表し方主に指す相手
黴が生える
(かびがはえる)
放置されて傷んだ物にたとえる考えや作品
旧態依然
(きゅうたいいぜん)
昔のまま変わらない状態を言う組織ややり方

英語表現

go moldy

食べ物などに実際にかびが生えることを表す言い方。

The bread has gone moldy already.
(パンはもうかびが生えてしまいました。)

musty

かび臭いという意味から、考えややり方が古くさいことも表す語。

He still clings to his musty old ideas.
(彼はいまだに古くさい考えにしがみついています。)

かびは生えるのか、たかるのか

「黴が生える」と同じ意味で、「黴がたかる」という言い方もあります。
「たかる」は一つところに集まる、群がるという意味の語です。
かびを、虫のように寄り集まってくるものとしてとらえた言い方です。
「黴」は「牙(かび)」と同語源とされ、この「牙」の読みは、葦の芽をさす「葦牙(あしかび)」に残っています。

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