日就月将

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今日覚えたひとつのことが、明日には血肉となり、一か月後には確かな力に変わっている。
そうした地道な積み重ねの果てにある成長を表すのが、「日就月将」(にっしゅうげっしょう)です。

意味

日就月将とは、日に日に、月ごとに絶え間なく学問や技芸が上達していくことという意味です。
華々しい飛躍ではなく、着実な積み重ねによる成長を尊ぶニュアンスが込められています。

  • 日就(にっしゅう):日に日に成し遂げること。
  • 月将(げっしょう):月ごとに前進すること。

語源・由来

「日就月将」は、中国最古の詩集『詩経』周頌・敬之篇にある「日就月将、学有緝熙しゅうき于光明」という一節に由来するとされています。
この詩は、若くして周の王位に就いた成王(せいおう)が、自らを戒めて学問に励む決意を歌ったものだと伝えられています。
日々努力を重ね月ごとに前進することで、光り輝くような知徳に至ろうとする姿勢を表した言葉です。

使い方・例文

「日就月将」は、資格の勉強や技芸の稽古など、地道な努力の積み重ねを評価する場面で使われます。

  • 資格試験に向けて、日就月将の努力を続けている。
  • 新人の腕前は日就月将、日に日に上達している。
  • 茶道の稽古を日就月将、地道に重ねてきた。

類義語・関連語

「日就月将」と特に紛らわしい言葉に「日進月歩」があります。両者の違いを比較します。

語句対象ニュアンス
日就月将個人の学問・技芸地道な努力による着実な上達
日進月歩技術・社会全体目覚ましい速さでの進歩

対義語

「日就月将」とは対照的な意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 旧態依然(きゅうたいいぜん):
    進歩がなく、古い状態や体制がそのまま残っていること。

英語表現

「日就月将」を英語で表現する場合、以下のような表現が使われます。

make steady progress

「着実に進歩する」という、日就月将のニュアンスに近い表現です。

  • 例文:
    She is making steady progress in her studies.
    (彼女は日就月将の勢いで学業に励んでいる。)

『詩経』が伝える、若き王の自己鍛錬

日就月将の由来となった『詩経』の詩は、幼くして即位した周の成王が、まだ未熟な自分を叱咤する言葉だったと考えられています。
王という最高権力を持ちながらも、自らを律して日々の学びを怠らない姿勢を歌に込めた点に、古代中国の為政者に求められた自己鍛錬の理想が表れています。
権力者ほど謙虚な努力を重ねるべきだという価値観は、時代を超えて受け継がれてきました。

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