ことわざ

六十の三つ子

(ろくじゅうのみつご)

年をとって、再び幼児のように無邪気になったり聞きわけがなくなったりすること。


9文字の言葉」から始まる言葉
六十の三つ子 ことば
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意味

「六十の三つ子」は、六十歳と三歳という遠く離れた年齢を一つに並べたことわざです。
年をとると再び幼児のようになることをいいます。
無邪気さを指して言う場合と、聞きわけのなさを指して言う場合の両方があります。

  • 三つ子(みつご):三歳の子。幼い子。

語源・由来

「六十の三つ子」は、年齢を表す数と幼児を並べて対比を作った言い方です。
「三つ子」は三歳の子、転じて幼い子を指し、このことわざが借りているのはその幼さのほうです。
異形には「七十の三つ子」「八十の三つ子」があり、数の部分を大きく言いかえた形が並んで伝わっています。
「八十の三つ子」には、さらに「八十のちょろちょろわっぱ」という、ちょろちょろ動きまわる子どもにたとえた言いかえもあります。

使い方・例文

「六十の三つ子」は、年配の人が子どものような振る舞いを見せたときに使われます。

  • 父はまた菓子を独り占めした。六十の三つ子とはよく言ったものだ。
  • 祖母のはしゃぎようは、まさに六十の三つ子である。
  • 会長の駄々のこね方に、六十の三つ子という言葉を思い出した。

類義語・関連語

「六十の三つ子」と同じように、年齢と子どもらしさを結びつけて語る言葉には以下のようなものがあります。

  • 八十の三つ子(はちじゅうのみつご):
    八十歳は三歳の幼児と同じようだということ。
  • 年寄りの冷や水(としよりのひやみず):
    年寄りが、年齢に合わない危ないことをすること。
  • 三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで):
    幼いころの性質は、年をとっても変わらないということ。

「六十の三つ子」と「三つ子の魂百まで」の違い

どちらも「三つ子」を使いますが、時間の向きが逆になっています。
「六十の三つ子」は年をとった人が幼児のほうへ戻ることをいい、「三つ子の魂百まで」は幼児のころの性質が老年まで続くことをいいます。

語句時間の向き見ているもの
六十の三つ子
(ろくじゅうのみつご)
老年から幼児へ振る舞い
三つ子の魂百まで
(みつごのたましいひゃくまで)
幼児から老年へ生まれつきの性質

英語表現

second childhood

年をとって、子どものような振る舞いに戻った状態を指す言い方。

Grandpa is in his second childhood, hiding sweets in his pocket.
(祖父はすっかり子ども返りして、ポケットにお菓子を隠しています。)

ことわざの中の「三つ子」

「三つ子」には二つの意味があります。
一つは一度の出産で生まれた三人の子で、『古事記』(712年)の「隠岐おきの三子の島」がこの意味にあたります。
もう一つは三歳の子で、『承久記』(1240年ごろ)には、三歳の子が何心もなく乳母の乳房に取り付いている場面が出てきます。
「六十の三つ子」や「三つ子の魂百まで」の「三つ子」は、この三歳の子のほうにあたります。

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