意味
「頭を捻る」とは、あれこれと考えをめぐらせて工夫を重ねること、また示された物事に納得がいかず疑わしく思うことを表す言葉です。
答えを出そうと考え込む場面でも、示されたものに首をかしげる場面でも使われます。
- 頭(あたま):ものを考える働きをする部分。
- 捻る(ひねる):指先でつまんで回す。
語源・由来
「頭を捻る」は、考え込むときに頭をかしげる、その姿をそのまま言葉にしたものです。
頭を傾けて考えるという点で、「首をひねる」という言い方とも重なります。
かな書きで「頭をひねる」と書かれることもあります。
使い方・例文
「頭を捻る」は、すぐに答えの出ない問題を前にしてあれこれ考える場面と、示されたものに疑問を感じる場面の両方で使われます。
- 予算内に収める方法はないかと、三日のあいだ頭を捻った。
- 子どもの質問は鋭く、答えるたびに頭を捻ることになる。
- 見積書の桁がひとつ多い気がして、思わず頭を捻った。
類義語・関連語
「頭を捻る」と同じように、考えあぐねる姿や、工夫を凝らす姿を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 首を捻る(くびをひねる):
理解できずに考えこみ、また疑わしく思う様子。 - 知恵を絞る(ちえをしぼる):
あれこれ苦心して考えること。 - 頭を悩ます(あたまをなやます):
あれこれ考えて苦しむ振る舞い。 - 苦心惨憺(くしんさんたん):
非常に苦心して、いろいろやってみる様子。
「頭を捻る」と「首を捻る」の違い
どちらも考えこむ姿を言う言葉で、腑に落ちない場面では入れ替えても通ります。
分かれるのは、工夫を凝らす側にも使えるかどうかという点です。
| 語句 | 使える場面 |
|---|---|
| 頭を捻る (あたまをひねる) | 工夫を凝らすときと、疑問に思うとき |
| 首を捻る (くびをひねる) | 理解できないときや、納得しないとき |
英語表現
rack your brains
答えを絞り出そうと、頭をふりしぼって考えることを表す言い方。
I racked my brains for a better title.
(もっとよい題名はないかと頭を捻りました。)
scratch your head
合点がいかず、考え込んでしまう様子を表す言い方。頭に手をやる動作から来た表現。
The strange result left everyone scratching their heads.
(妙な結果に、誰もが頭を捻りました。)
ひねるという動詞の広がり
「ひねる」という動詞は、幅広い意味で使われます。
指先でつまんで回す、体の一部をねじって向きを変える、といった手足の動きから始まり、悩みながら考えをめぐらす、わざと変わった趣向を出す、俳句や歌を苦心して作る、といった頭の働きに広がります。
勝負で相手を簡単に負かすことも「軽くひねられる」と言い、心付けを紙に包むことも「ひねって渡す」と言います。









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