四字熟語

思案投首

(しあんなげくび)

いい考えが浮かばず、首をかしげて深く考え込むこと。

異形:思案投げ首

7文字の言葉し・じ」から始まる言葉
思案投首 ことば
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意味

「思案投首」とは、名案が見つからず、うなだれて途方に暮れる様子を表す四字熟語です。困り果てて肩を落としたような、うちしおれた雰囲気を伴う場面で使われます。

  • 投首(なげくび):うなだれるように首を傾けること。

語源・由来

「思案投首」の「投首」は、「思案無げ」の「無げ」を、投げ出すように首を傾ける仕草の「投げ」に掛けた洒落から生まれた言葉です。「無げ」は「なさそうな様子」を表し、名案が浮かばずしょんぼりとうなだれる姿を、洒落を交えて言い表しています。送り仮名を入れた「思案投げ首」という表記も広く使われており、どちらも同じ由来を持つ言葉です。

使い方・例文

「思案投首」は、良い案が浮かばず、困り果てて考え込む姿を表す場面で使われます。

  • 会議は行き詰まり、全員が思案投首の面持ちで黙り込んだ。
  • 難問を前に、彼はしばらく思案投首の様子だった。

類義語・関連語

「思案投首」と同じく、名案が浮かばず困り果てる様子を表す言葉には、次のようなものがあります。

  • 頭を抱える(あたまをかかえる):
    解決策が見えない問題を前に、困り果てること。
  • 考えあぐねる(かんがえあぐねる):
    いくら考えても、良い結論にたどり着けないこと。

「思案投首」と「頭を抱える」の違い

どちらも困り果てて考え込む様子を表しますが、しぐさの向きが異なります。「思案投首」は首をかしげてうなだれる古風な言い方であるのに対し、「頭を抱える」は両手で頭を抱え込む、より切迫した様子を表す言い方です。

語句しぐさ印象
思案投首
(しあんなげくび)
首をかしげてうなだれる古風で穏やかな困惑
頭を抱える
(あたまをかかえる)
両手で頭を抱え込む切迫した焦り

英語表現

scratch one’s head

良い考えが浮かばず、頭をかいて困っている様子を表す日常表現。

He scratched his head, unable to find a solution.
(彼は名案が浮かばず、思案投首の様子だった。)

rack one’s brains

名案を求めて、必死に頭を絞る様子を表す表現。

She racked her brains trying to remember his name.
(彼女は彼の名前を思い出せず、思案投首の様子だった。)

「投げ首」は「思案無げ」との掛け言葉

「思案投首」を形づくる「投首(なげくび)」は、首を前に投げ出すようにうなだれる仕草を表す言葉だが、この「投げ」は「思案無げ(思案がなさそうな様子)」の「無げ」に「投げ」の字をかけたものだとする説があります。

この言い回しが確認できる古い例に、江戸時代の浄瑠璃『絵本太功記えほんたいこうき』(1799年)の一節があり、「思案投首萎る」という形で使われています。
考えあぐねてうなだれる姿を、当て字めいた言葉遊びで切り取った表現だったことになります。

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