意味
「冷酷無残(れいこくむざん)」とは、思いやりがなく、むごたらしいほど残酷であるという意味です。
冷たく無慈悲なうえに、乱暴なふるまいをする様子も表します。
「冷酷無残な仕打ち」「冷酷無残にも」のように、「な」「に」を付けて使います。
語源・由来
この言葉は、思いやりがなく冷たいことを表す「冷酷」と、むごたらしいことを表す「無残」を組み合わせた語です。
使い方・例文
- 敵の兵士は、捕虜に冷酷無残な仕打ちを加えたと伝えられている。
- その小説の悪役は、逆らう者を冷酷無残に切り捨てていく。
- 困っている人を笑いものにするとは、冷酷無残なやり方だ。
類義語・関連語
どちらも、人への思いやりがなく、むごい態度をとる様子を表す語です。
「冷酷無残」と「冷酷非道」の違い
どちらも思いやりがなく冷たくむごいという点は同じです。
「冷酷無残」は乱暴でむごたらしいさまに、「冷酷非道」は人の道に外れている点に重きがあります。
| 語句 | 意味 | 重きを置く点 |
|---|---|---|
| 冷酷無残 (れいこくむざん) | 思いやりがなく残酷なこと | 乱暴でむごたらしいさま |
| 冷酷非道 (れいこくひどう) | 思いやりがなく人の道に外れてむごいこと | 人の道に外れていること |
英語表現
cold-blooded
感情や哀れみを見せず、平然とむごいことをする様子。
It was a cold-blooded murder.
(それは冷酷無残な殺人だった。)
「冷酷無残」の「無残」は「無惨」「無慙」とも書く
「冷酷無残」の「無残」は、「無惨」「無慚」「無慙」とも書きます。
そのため、作家の文章には「冷酷無慙」と書いた例もあります。
「無慙」「無慚」と書く「むざん」には、仏教の言葉として、戒律(= 仏教徒が守るべききまり)を破っても心に少しも恥じるところがない、という意味があります。
「冷酷無残」の「無残」は、残酷でむごいという意味のほうです。

コメント