酔生夢死

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四字熟語
酔生夢死
(すいせいむし)

6文字の言葉す・ず」から始まる言葉

やりたいことも特になく、ただ流されるままに学校や職場へ行き、帰宅してはテレビやSNSを眺めて一日を終える。
そのような、目的も意欲もなく漫然と時間を浪費する生き方を、
「酔生夢死」(すいせいむし)と言います。

意味・教訓

「酔生夢死」とは、これといった価値のあることを成し遂げることもなく、ぼんやりと一生を終えることを意味します。

酒に酔ったような、あるいは夢を見ているような、現実感のない意識のまま日々をやり過ごす様子を表します。
単なる休息ではなく、人生の目標を失った「無為な状態」を批判したり、自戒したりする際に使われる言葉です。

  • 酔生(すいせい):
    酒に酔ったような心地で、うかうかと生きること。
  • 夢死(むし):
    夢を見ているかのような、はっきりしない意識のまま死ぬこと。

語源・由来

「酔生夢死」は、中国の北宋時代、儒学者の程頤(ていい)・程顥(ていこう)兄弟の教えを記した『二程遺書』(にていいしょ)に由来します。

当時の人々が、学問や道徳を修める努力をせず、ただ享楽的に人生を無駄にしている姿を「酒に酔ったように生き、夢を見るように死ぬ」と厳しく批判した記述が起源です。
この言葉は、人間が陥りやすい怠惰への警句として、古くから重んじられてきました。

使い方・例文

「酔生夢死」は、目的意識の欠如や、自堕落な生活態度を指摘する場面で使われます。
日常会話から文学的な表現まで幅広く用いられますが、相手の人生そのものを否定する響きがあるため、使用には注意が必要です。

例文

  • 定年後、趣味も持たずに酔生夢死の日々を過ごしている。
  • 若いうちに志を立てなければ、酔生夢死の徒に終わるだろう。
  • 週末を動画視聴だけで浪費してしまい、酔生夢死の心地だ。
  • 彼は才能がありながら、酔生夢死のような生活を送っている。

文学作品・メディアでの使用例

『虞美人草』(夏目漱石)

明治時代、近現代的な自我と道徳の間で葛藤する若者たちを描いた作品です。
世俗的な成功や享楽に流される人々を冷ややかに見つめる文脈で、この言葉が使われています。

多くの人間は、皆酔生夢死の間に呼吸している。

類義語・関連語

「酔生夢死」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 無為徒食(むいとしょく):
    これといった仕事もせず、ただぶらぶらと遊び暮らすこと。
  • 飽食終日(ほうしょくしゅうじつ):
    一日中お腹いっぱい食べて、何もしないで漫然と過ごすこと。
  • 虚度光陰(きょどこいん):
    何もしないまま、むなしく年月を過ごしてしまうこと。

対義語

「酔生夢死」とは対照的な意味を持つ言葉は、情熱を持って努力する様子を表すものです。

  • 刻苦勉励(こっくべんれい):
    心身を苦しめるほどの激しい努力をして、仕事や学問に励むこと。
  • 粉骨砕身(ふんこつさいしん):
    骨を粉にし身を砕くほど、力の限りを尽くして働くこと。

英語表現

「酔生夢死」を英語で表現する場合、以下のような表現が適切です。

Dream one’s life away

直訳すると「夢の中で一生を過ごす」となり、現実的な目標を持たずに人生を浪費することを指します。

  • 例文:
    You shouldn’t dream your life away like that.
    そんなふうに酔生夢死の生活を送るべきではない。

Idle away one’s life

「アイドル(怠惰な)」という言葉を使い、価値のないことに時間を費やすニュアンスを伝えます。

  • 例文:
    He idled away his life without achieving anything.
    彼は何も成し遂げることなく、酔生夢死の人生を終えた。

まとめ

「酔生夢死」という言葉は、私たちの日常に潜む「漫然とした時間」への鋭い警告です。
時には休息も必要ですが、ただ流されるままに過ごすだけでは、人生の輝きを見失ってしまうかもしれません。

自分の意志で一歩を踏み出し、何かに情熱を注ぐこと。
この言葉を頭の片隅に置くことは、自分らしい人生を主体的に歩み続けるための、良い刺激になることでしょう。

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