意味
「規矩準縄(きくじゅんじょう)」とは、物事や行いの拠りどころとなる決まり・手本という意味です。
法則、規則、のり(= 守るべききまり)の意味でも使われます。
規・矩・準・縄という、四つの道具の名前を並べた言葉です。
- 規(き):円をかく道具、コンパス。
- 矩(く):直角をはかる物差し。
- 準(じゅん):水平をはかる水準器。
- 縄(じょう):墨縄。直線を引く道具。
語源・由来
この言葉は、『孟子』離婁上篇にある、次の一節が由来です。
聖人既竭目力焉、繼之以規矩準繩、以爲方員平直、不可勝用也。
(聖人は目の力を使い尽くしたうえで、さらに規矩準縄を用いて、四角・円・平ら・まっすぐなものを作った。その働きは使い尽くせないほどである。)
規矩準縄は、円・四角・水平・直線を作るための道具です。
古代中国では、これらが世の中の物事を統制し、保ち続けるための標準を象徴するものとされました。
『孟子』のほかにも多くの古典に、天下治平(= 世の中がよく治まること)には規矩準縄が必要だと説かれています。
使い方・例文
- 部活動の規矩準縄となる約束事を、部員全員で話し合って決めた。
- 師匠の仕事ぶりが、弟子たちにとって規矩準縄だった。
- 法律は社会が守るべき規矩準縄である、と先生は説明した。
類義語・関連語
「規矩準縄」の手本・決まりという意味に近い語です。
- 規範(きはん):
行動や判断の拠りどころとなる手本。 - 手本(てほん):
見習うべきもの。 - 亀鑑(きかん):
模範となるもの。
「規準」は「規矩準縄」の「規」と「準」を取った語
「規準」という言葉は、「規矩準縄」の一部を取り出して作られた語です。
コンパスの「規」と水準器の「準」という二つの道具の名を組み合わせ、考えや行いののっとるべきよりどころ、従うべき規則を表します。
手本となる標準という意味では、「基準」と同じように使われることもあります。

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