意味
「王道楽土(おうどうらくど)」とは、徳による政治で治められ、人々が安らかに楽しく暮らせる土地という意味です。
現代では「王道」を物事の正統なやり方という意味でも使いますが、この言葉の王道は政治のあり方を指しています。
- 王道(おうどう):儒教で理想とされた、徳で国を治める政治。
- 楽土(らくど):安楽に暮らせる土地。楽天地。
語源・由来
「王道」は、中国の戦国時代の儒者(= 孔子の教えを学ぶ学者)、孟子が説いた考え方です。
孟子は、武力で他国を従わせる覇道と、仁愛(= 思いやり)で人々の心をつかむ王道とを比べました。
そして、王道こそが天下を治める道だとしました。
王道楽土は、その王道が行われて人々が安心して暮らせる、理想の土地を表します。
使い方・例文
- 争いのない王道楽土を築くことが、物語に出てくる若い王の願いだった。
- その学者は、古代の聖王が治めた世を王道楽土と呼んで理想とした。
- 歴史の授業で、王道楽土が満州国の建国理念に使われたことを学んだ。
満州国の建国理念になった王道楽土
満州国は、1932年に日本が中国東北部につくった国です。
王道楽土は、五族協和とともに、その建国の理念として掲げられました。
五族協和は、日本・満州・漢・モンゴル・朝鮮の五つの民族が協力し合うという考え方です。
しかし、満州国の政治の実権は関東軍(= 中国東北部に置かれた日本の陸軍)をはじめとする日本側が握っていました。
1945年に日本が第二次世界大戦に敗れると、満州国も崩壊しました。


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