意味
「胆大心小(たんだいしんしょう)」とは、恐れずに思い切って事に当たりながら、細かなところまで注意を行き届かせることをいいます。
大胆さと細やかな気配りを、両方とも備えるべきだという心構えを表す四字熟語です。
- 胆(たん):物事に動じない気力。度胸。
- 心(しん):ここでは、気配りや注意。
語源・由来
この言葉は、唐の時代の医者、孫思邈の言葉に由来します。
唐の歴史を記した『旧唐書』の伝記によると、病に苦しむ詩人から、名医はどのようにして病を治すのかと尋ねられた孫思邈は、天と人の体の関係を説いた後、次のように語っています。
膽欲大而心欲小
(度胸は大きくありたい、心配りは細やかでありたい)
この一節から生まれたのが「胆大心小」です。
使い方・例文
- 新しい事業に踏み出すなら、計画の細部まで詰める胆大心小の構えが欠かせない。
- 岩場では思い切って足を運びつつ、足場を一つずつ確かめる胆大心小が求められる。
- 監督は「攻めは大胆に、守りの確認は細かく。胆大心小でいこう」と選手に声をかけた。
言葉の主は医学書『千金方』の著者
この言葉を語った孫思邈は、医学の知識を集めた『千金方』などの医学書を書き、後の時代に「薬王」と呼ばれた人物です。
民間では医の神として、薬王の廟(= 祭る建物)にまつられました。
『千金方』は早くから日本にも伝わり、日本の医学書『医心方』に大きな影響を与えています。









コメント