ことわざ

若い時の苦労は買ってでもせよ

(わかいときのくろうはかってでもせよ)

若い時の苦労は将来の成長の糧となるため、自ら求めて経験する価値があるということ。


17文字の言葉 / 「わ」から始まる言葉
若い時の苦労は買ってでもせよ ことば
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意味

「若い時の苦労は買ってでもせよ(わかいときのくろうはかってでもせよ)」とは、若いうちに経験する困難や挫折は、人間的な成長を促し、将来を生き抜くための強力な武器になるので、自分から求めてでも経験するべきだという教えです。

単なる苦痛ではなく、そこから得られる教訓や問題解決能力に大きな投資価値があることを示しています。
人生の先輩から若者へ、挑戦を後押しする励ましの言葉として使われます。

語源・由来

「若い時の苦労は買ってもせよ」「若い時の苦労は買うてもせよ」の形でも言い、「買うて」は「買って」と同じ意味のウ音便の形です。
「苦労」を「辛労しんろう」とした「若い時の辛労は買ってもせよ」の形もあります。
現在は「買ってでもせよ」「買ってでもしろ」の形でもよく使われます。

商人の丁稚奉公や職人の修行など、厳しい環境での下積みが当たり前だった時代を思わせる言葉です。
苦境を前向きに捉え、自らの糧にしようとする先人たちの知恵が込められています。

使い方・例文

「若い時の苦労は買ってでもせよ」は、若者の挑戦を激励したり、あえて厳しい環境に身を置こうとする決意を肯定したりする場面で使われます。

  • 希望の部署に配属されず落ち込む後輩に対し、若い時の苦労は買ってでもせよと励ます。
  • 若い時の苦労は買ってでもせよと言い聞かせ、新規事業に立候補した。
  • 両親は若い時の苦労は買ってでもせよという方針で、多くの挑戦を促した。

誤用・注意点

他人に理不尽な労働を強いるための免罪符として使うのは誤りです。

この言葉は「自発的に困難に立ち向かう姿勢」の尊さを説くものであり、目上の人間が強制的な苦痛や理不尽な扱いを正当化する口実として用いると、パワーハラスメントに該当する恐れがあります。

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類義語・関連語

「若い時の苦労は買ってでもせよ」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ):
    我が子を愛しているなら、あえて厳しい経験を積ませるべきだという教え。
  • 艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす):
    人は多くの困難や苦労を乗り越えることで、立派な人物に成長するという意味。
  • 苦は楽の種(くはらくのたね):
    現在の苦労は、将来の幸福や楽しみを生み出す原因になるというたとえ。
  • 楽あれば苦あり(らくあればくあり):
    人生には楽しいことがある一方で、必ず苦しいこともあるという法則。

英語表現

No pain, no gain

直訳は「苦痛なくして得るものなし」で、価値ある成果を得るには苦労や不便を引き受けなければならないという英語のことわざ。

You have to study hard to pass the exam. No pain, no gain.
(試験に合格するためには一生懸命勉強しなければならない。苦労なくして得るものなしです。)

Adversity makes a man wise, not rich

直訳は「逆境は人を賢くするが、金持ちにはしない」。
苦労すれば知恵は付くが、お金が入るわけではないという意味の英語のことわざ。
ジョン・レイ編のことわざ集に収録。

I learned a lot in those hard years, but I am still poor. Adversity makes a man wise, not rich.
(あの苦しい数年で多くを学んだが、今も貧乏なままだ。逆境は人を賢くするが、金持ちにはしないものだ。)

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