ことわざ 名言・格言

若い時の苦労は買ってでもせよ

(わかいときのくろうはかってでもせよ)

若い時の苦労は将来の成長の糧となるため、自ら求めて経験する価値があるということ。


17文字の言葉」から始まる言葉
若い時の苦労は買ってでもせよ ことば
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意味

「若い時の苦労は買ってでもせよ」とは、若いうちに経験する困難や挫折は、人間的な成長を促し、将来を生き抜くための強力な武器になるという教えです。

単なる苦痛ではなく、そこから得られる教訓や問題解決能力に大きな投資価値があることを示しています。
人生の先輩から若者へ、挑戦を後押しする励ましの言葉として使われます。

語源・由来

江戸時代後期に編纂されたことわざ辞典『譬喩尽(たとえづくし)』などに類句が見られ、古くから日本の民衆の間で語り継がれてきた言葉です。

商人の丁稚奉公や職人の修行など、厳しい環境での下積みが不可欠だった時代の生活規範を反映しています。
苦境を前向きに捉え、自らの糧にしようとする先人たちの知恵が込められています。

使い方・例文

「若い時の苦労は買ってでもせよ」は、若者の挑戦を激励したり、あえて厳しい環境に身を置こうとする決意を肯定したりする場面で使われます。

  • 希望の部署に配属されず落ち込む後輩に対し、若い時の苦労は買ってでもせよと励ます。
  • 若い時の苦労は買ってでもせよと言い聞かせ、新規事業に立候補した。
  • 両親は若い時の苦労は買ってでもせよという方針で、多くの挑戦を促した。

誤用・注意点

他人に理不尽な労働を強いるための免罪符として使うのは誤りです。

この言葉は「自発的に困難に立ち向かう姿勢」の尊さを説くものであり、目上の人間が強制的な苦痛や理不尽な扱いを正当化する口実として用いると、パワーハラスメントに該当する恐れがあります。

類義語・関連語

「若い時の苦労は買ってでもせよ」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ):
    我が子を愛しているなら、あえて厳しい経験を積ませるべきだという教え。
  • 艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす):
    人は多くの困難や苦労を乗り越えることで、立派な人物に成長するという意味。
  • 苦は楽の種(くはらくのたね):
    現在の苦労は、将来の幸福や楽しみを生み出す原因になるというたとえ。
  • 楽あれば苦あり(らくあればくあり):
    人生には楽しいことがある一方で、必ず苦しいこともあるという法則。

英語表現

No pain, no gain

意味:努力や苦労なしには、成果や成長を得ることはできないという教訓。

You have to study hard to pass the exam. No pain, no gain.
(試験に合格するためには一生懸命勉強しなければならない。苦労なくして得るものなしです。)

Adversity makes a man wise

直訳:逆境が人を賢くする。
意味:困難な経験が人の知恵を養い、人間的に成長させるという教え。

He faced many challenges, but adversity makes a man wise.
(彼は多くの困難に直面したが、逆境が人を賢くしたのです。)

江戸時代の俗語辞典にすでに載っていた教え

「若い時の苦労は買ってでもせよ」は、江戸時代に編まれた俗語辞典『俚言集覧りげんしゅうらん』に収められていることわざです。

特定の人物が作った言葉というより、当時すでに世間に広まっていた言い回しが辞典に採録されたものと考えられています。

「買ってでも」という表現には、苦労はお金を払ってでも自分から求める価値があるものだという、当時の人々の労働観・人生観が表れています。

「可愛い子には旅をさせよ」など、同じ発想を持つ言い回しが江戸時代の他のことわざにも見られます。

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