日本語には、「体全体」や「身体(からだ)」、あるいはその人自身を指す「身(み)」を使った表現が数多く存在します。これらは、その人の全存在や、どうにもならない状況、多大な努力などを象徴する言葉として用いられています。
「全身全霊」「五体満足」「身から出た錆」「粉骨砕身」など、現代でも日常的に使われる表現が豊富で、身体にまつわる言葉は人間の存在や状態を巧みに表現しています。
ここでは、「体」や「身体」に関連する、主なことわざ・慣用句・四字熟語・故事成語を紹介します。
もくじ
「体・身体」に関する ことわざ
- 名は体を表す(なはたいをあらわす):
名前は、その物や人の実体・本質をよく表しているということ。 - 身から出た錆(みからでたさび):
自分自身の言動が原因で、不幸な結果を招くこと。 - 健全なる精神は健全なる身体に宿る(けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる):
心と体は密接に関連しており、体が健康であってこそ精神も健康であるということ。 - 肉を切らせて骨を断つ(にくをきらせてほねをたつ):
自分も多少の犠牲は受けるが、それによって相手に致命的な打撃を与える戦術のたとえ。
「体・身体」に関する慣用句
感覚・実感
- 身に染みる(みにしみる):
しみじみと深く感じること。 - 身の毛がよだつ(みのけがよだつ):
恐怖や強い不快感で、ぞっとすること。 - 五臓六腑にしみわたる(ごぞうろっぷにしみわたる):
(飲食物や冷気・温かさが)体全体の隅々まで深くしみ込むこと。
自己認識・立場
- 身の程知らず(みのほどしらず):
自分の能力や立場をわきまえないこと。
努力・行動
- 身を粉にする(みをこにする):
苦労をいとわず、懸命に働くこと。
人生・生活
- 身を固める(みをかためる):
安定した職業に就いたり、結婚したりして、生活を安定させること。 - 身を立てる(みをたてる):
生計を立てるための職業を身につけること。世間から認められるようになること。
困難・限界
- 手も足も出ない(てもあしもでない):
困難な状況で、どうすることもできないこと。
「体・身体」に関する四字熟語
- 全身全霊(ぜんしんぜんれい):
体と心のすべて。持てる力のすべて。 - 五体満足(ごたいまんぞく):
体全体(頭・胴・両手・両足)が欠けることなく、健全であること。 - 五体投地(ごたいとうち):
(仏教用語)両手・両膝・額(五体)を地につけて行う、最も丁寧な礼拝。 - 満身創痍(まんしんそうい):
体中が傷だらけであること。転じて、激しく非難されたり失敗を重ねたりして、ひどく痛めつけられた状態。 - 粉骨砕身(ふんこつさいしん):
骨を粉にし身を砕くほど、力の限り努力すること。 - 弱肉強食(じゃくにくきょうしょく):
強い者が弱い者を犠牲にして栄えること。
「体・身体」に関する故事成語
- 身体髪膚、これを父母に受く(しんたいはっぷ、これをふぼにうく):
(『孝経』より)体も髪も皮膚も、すべて父母からいただいたものであるから、これを傷つけないように大切にすることが親孝行の始まりであるという教え。
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