二字熟語

糊塗

(こと)

一時しのぎに表面だけを取り繕い、その場をごまかすこと。


2文字の言葉こ・ご」から始まる言葉
糊塗 ことば
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意味

「糊塗」は、不都合な事実を隠し、一時しのぎに表面だけを取り繕ってその場をごまかすという意味です。

「糊」は曖昧でぼんやりとした様子を、「塗」は泥にまみれる、または表面に塗りつけることを表します。
物事の輪郭をあいまいに濁し、うわべだけを取り繕って問題を覆い隠す様子を示しています。

語源・由来

「糊塗」という言葉は、中国の歴史書『宋史』などにみられる表現が由来とされています。
同書の「呂端伝」には、重大な局面では決してごまかさないという意味合いで「大事は糊塗せず」という記述が登場します。

もともと中国語において「ぼんやりして曖昧な様子」や「ごまかすこと」を意味する言葉であり、そこから日本でも、失敗や欠点を一時しのぎで取り繕うという意味で定着しました。

使い方・例文

「糊塗」は、失敗や不祥事に対する一時的なごまかしや隠蔽の場面で使われます。

  • 帳尻を合わせるために数字を糊塗したが、すぐに発覚した。
  • 掃除を怠った形跡を糊塗しようと、目立つ場所だけを拭いた。
  • 卑怯糊塗は事態を悪化させると考え、潔く責任を認めた。

類義語・関連語

「糊塗」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 弥縫(びほう):
    失敗や欠点を一時逃れで取り繕うこと。
  • お茶を濁す(おちゃをにごす):
    適当なことを言って、その場をやり過ごすこと。
  • 取り繕う(とりつくろう):
    不都合な点などを隠して、外見だけを立派に見せること。

対義語

「糊塗」と反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 抜本的(ばっぽんてき):
    根本に立ち返って、原因を取り除こうとする様子。
  • 露呈(ろてい):
    隠れていたものが、むき出しになって現れること。

英語表現

gloss over

意味:問題などを適当にあしらってうわべを飾ること

She tried to gloss over the fact that the project was behind schedule.
(彼女はプロジェクトが遅れているという事実を糊塗しようと試みました。)

2000年の雪印食中毒事件、隠蔽が広げた1万3千人の被害

2000年、雪印乳業の工場で停電の影響により脱脂乳に細菌が繁殖し、毒素が生成される事故が起きました。

工場側はこの異常を把握しながら公表せず、問題の原料を使った製品の出荷を続けました。

結果として近畿地方を中心に1万3千人を超える食中毒被害が発生し、対応の遅れが被害の規模を大きく広げたと指摘されています。表面化を先延ばしにする判断が、被害を膨らませた実例です。

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