意味
「銀世界(ぎんせかい)」とは、雪が一面に降り積もって、あたり一帯が真っ白に染め上げられた美しい眺めのことです。
雪のほか、一面が白く美しい眺めにも使われます。
語源・由来
「銀世界」は、一面に積もった雪の白さを、金属の銀にたとえた言葉です。
銀は古くは「しろがね」(白い金属)とも呼ばれました。
江戸時代後期の人情本『縁結娯色の糸』にも「一夜に変る銀世界」とあり、ひと晩の雪で景色が一変する様子を表しています。
使い方・例文
「銀世界」は、雪が一面に降り積もった美しい景色を描写する場面で使われます。
- 一晩で雪が積もり、辺り一面が銀世界になった。
- 山頂から見下ろす銀世界は、息をのむ美しさだった。
- 子供たちは、銀世界となった庭で雪だるまを作った。
類義語・関連語
「銀世界」と同様に、雪に覆われた景色を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 雪化粧(ゆきげしょう):
雪が降り積もり、景色が美しく彩られること。 - 白銀の世界(はくぎんのせかい):
「銀世界」とほぼ同じ意味で使われる言い方。
英語表現
a winter wonderland
雪に覆われた、おとぎの国のように美しい冬景色を表す定番の表現。
The town turned into a winter wonderland overnight.
(町は一晩で銀世界に変わった。)
江戸の梅園は「銀世界」と呼ばれた
今の新宿にあった江戸の梅園は、「銀世界」と呼ばれていました。
幕末の名所絵本『絵本江戸土産』は、旧暦2月の花盛りには一面が白銀の花のようになるので、世間の人が銀世界と呼ぶ、と説明しています。
明治に入っても東京近郊の梅の名所に数えられましたが、梅林はやがてなくなりました。
作家の田山花袋は1920年の本で「銀世界の梅のなくなつて了つたのも惜しい」と書いています。











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