意味
もとは実際の火事場での盗みを指す言葉でしたが、現在では災害に限らず、混乱や隙に乗じてずる賢く立ち回る人物や行為を強く非難する際に使われます。
語源・由来
「火事場泥棒」は、その名の通り、火災の現場での実際の盗みに由来する言葉です。
火事が起きると、住人は消火や避難に気を取られ、家財の管理どころではなくなります。
この混乱に乗じて、消火活動を装いながら家に入り込み、金品を盗み出す不届き者が古くから存在しており、こうした人物が「火事場泥棒」と呼ばれるようになりました。
使い方・例文
「火事場泥棒」は、混乱や不幸に乗じてずる賢く利益を得る行為を非難する場面で使われます。
- 災害後の混乱に乗じた火事場泥棒が相次いだ。
- ライバル企業の不祥事につけこむのは、火事場泥棒のようなやり方だ。
- 混乱の隙に契約を奪う行為は、火事場泥棒と非難された。
類義語・関連語
「火事場泥棒」と同様に、他人の弱みや混乱につけこむ行為を表す言葉には、以下のようなものがあります。
英語表現
a looter
災害や暴動などの混乱に乗じて略奪を働く人を指す表現。
Several looters were arrested after the disaster.
(災害後、複数の火事場泥棒が逮捕された。)
頻発する大火のたび、混乱に乗じた盗みが繰り返された江戸
江戸時代は大火が繰り返し起き、火事のたびに住民は消火や避難に追われ、家財や住居への警戒が手薄になった。
この隙をついて他人の家に忍び込み金品を盗み出す者が後を絶たず、「火事場泥棒」という言葉が生まれた。
放火や火事に乗じた盗みが社会問題となっていたことから、江戸幕府は「火付盗賊改」という専門の役職を置き、武装した盗賊団や火事に乗じた犯罪の取り締まりに当たらせている。










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