朝から足取りが軽く、鼻歌まで飛び出してしまう。
そんな嬉しさで元気いっぱいになる様子を表すのが、「喜び勇む」(よろこびいさむ)です。
意味
「喜び勇む」とは、嬉しさのあまり気持ちが奮い立ち、元気いっぱいになることという意味です。
ただ喜ぶだけでなく、その喜びが行動のエネルギーに変わり、積極的に物事に取り組む様子を表します。
遠足や試合、旅立ちなど、これから何かに向かう場面で使われることが多い言葉です。
- 喜び(よろこび):嬉しく思うこと。
- 勇む(いさむ):気持ちが奮い立つこと。
語源・由来
「喜び勇む」は、「喜び」と「勇む」という2つの動詞が組み合わさってできた表現です。
「勇む」は本来、恐れずに立ち向かおうとする気力が湧き立つことを意味する言葉で、武士が戦に臨む際の心の高ぶりなどにも使われてきました。
この「勇む」に「喜び」が重なることで、単なる嬉しさにとどまらず、その勢いのまま元気に行動へ移っていく様子を表す言葉として使われるようになりました。
使い方・例文
「喜び勇む」は、嬉しさが行動の勢いに変わっている場面で使われます。
- 遠足の朝、子どもたちは喜び勇んで家を飛び出した。
- 出場権を得た選手たちは喜び勇んで練習に励んだ。
- 昇進の知らせに、彼は喜び勇んで報告に向かった。
類義語・関連語
「喜び勇む」と同様に、意気込みのある様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 意気揚々(いきようよう):
誇らしげで、得意になっている様子。 - 勇み立つ(いさみたつ):
気持ちが奮い立ち、勢いづくこと。
英語表現
with great enthusiasm
大きな熱意や元気を持って物事に取り組む様子を表す表現。
The children ran to school with great enthusiasm.
(子どもたちは喜び勇んで学校へ走っていった。)
喜びと勇気が同じ言葉に同居する理由
「喜び勇む」という表現は、喜びという感情と、勇むという行動へのエネルギーを1つの言葉で結び付けている点が特徴です。
心理学では、ポジティブな感情が視野を広げ、新しい行動への意欲を高めるという働きが知られており、この言葉はそうした感情と行動の連動を、経験則として言い当てていたことになります。
嬉しいという内面の状態が、足取りや声のトーンといった外面の勢いにそのまま表れる様子は、日常の中でも見覚えのある光景です。









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