感無量

『感無量』の文字サムネイル 個別解説
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胸の中にさまざまな思いが込み上げてきて、言葉にならない。
そんな深い感慨を表すのが、「感無量」(かんむりょう)です。

意味

「感無量」とは、感慨がはかりきれないほど深いことという意味です。

単なる喜びだけでなく、これまでの苦労や思い出が一気によみがえり、胸がいっぱいになるようなしみじみとした感情を表します。
長年の努力が実を結んだときや、大きな節目を迎えたときなどに使われる言葉です。

  • (かん):心に深く感じること。
  • 無量(むりょう):計り知れないほど多いこと。

語源・由来

「感無量」は、「感慨無量」を短く縮めた言葉です。

「感慨」は物事に触れて心に深く感じ入ることを、「無量」は量ることができないほど大きいことを意味します。
この2つが組み合わさることで、言葉では言い表せないほど多くの思いが胸の中にあふれ出る様子を表す言葉として使われるようになりました。日常の会話では「感慨無量」よりも「感無量」の方が広く使われています。

使い方・例文

「感無量」は、多くの思い出や努力が胸に込み上げてくる場面で使われます。

  • 引退の日を迎え、感無量の面持ちで挨拶をした。
  • 我が子の卒業式を見て、母は感無量だった。
  • 十年越しの夢がかない、感無量という言葉しか出てこなかった。

類義語・関連語

「感無量」と同様に、深い感慨を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 感慨無量(かんがいむりょう):
    「感無量」の元になった言い方。
  • 感慨深い(かんがいぶかい):
    深く心に感じ入る様子。

英語表現

overwhelmed with emotion

さまざまな思いが込み上げて、感情がいっぱいになる様子を表す表現。

She was overwhelmed with emotion at the retirement ceremony.
(引退式で、彼女は感無量の様子だった。)

喜びだけでは説明できない感情がある

「感無量」が単純な「嬉しい」という言葉と違うのは、そこに喜びだけでなく、苦労や葛藤といった過去の記憶も一緒に込められている点です。
長い時間をかけて積み重ねてきた努力の末にたどり着いた瞬間は、達成の喜びと、そこに至るまでの道のりへの感慨が入り混じり、単一の感情語では表しきれないものになります。

「感無量」という言葉が節目の場面で好んで使われるのは、量的に測れないほど複雑に絡み合った感情を、あえて説明せずそのまま一語に託せる便利さがあるためだといえます。

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