意味
「折り目正しい(おりめただしい)」とは、礼儀作法にかなっていて、態度や振る舞いがきちんとしているという意味です。
振る舞いだけでなく、身なりがきちんとしている様子にも使います。
- 折り目(おりめ):布などを折った時にできる筋目。
- 正しい(ただしい):整っていて乱れがないこと。
語源・由来
「折り目」には、布を折った筋目のほかに、物事のけじめや立ち居振る舞いという意味もあります。
「折り目正しい」も、衣服の折り目がきちんとついている様子と、態度や身なりが礼儀にかなっている様子の両方を表してきました。
江戸前期の狂歌集『後撰夷曲集』(1672年)には、裃を着て正月の挨拶に回る姿を「折目たたしく」と詠んだ歌があり、衣服と作法のどちらにも読めます。
使い方・例文
折り目正しいは、挨拶や言葉遣いなど、礼儀にかなった振る舞いをする人を評する場面で使われます。
- 面接に来た学生は、ノックをして一礼してから席に着く折り目正しい若者だった。
- 祖父は来客があると必ず羽織に着替えて出迎える、折り目正しい人だった。
- 膝をついて襖を開ける仲居さんの折り目正しい応対に、初めて泊まる客も感心した。
類義語・関連語
折り目正しいと同様に、礼儀にかなった態度を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 礼儀正しい(れいぎただしい):
作法にかなった正しい態度をとること。
対義語
折り目正しいとは反対に、礼儀作法から外れた様子を表す言葉があります。
- 無作法(ぶさほう):
礼儀作法に外れていること。
英語表現
well-mannered
礼儀正しく、行儀の良い人柄を表す語。
Their new employee is well-mannered and always greets everyone politely.
(新入社員は折り目正しく、誰にでもきちんと挨拶をする。)
近松は皺のない着物を「折目たゞしく」と書いた
近松門左衛門の浄瑠璃『大磯虎稚物語』に、曾我十郎祐成が月の初めの挨拶に母を訪ねる場面があります。
母は、息子の直垂(= 武士の衣服)を見て「直垂にも皺よらず、折目たゞしく着なせしは」(= 直垂に皺も寄らず、折り目正しく着こなしているのは)と言い出します。
続けて、たった一着の装束だから大事にしまい、ふだんは着ないのではないか、と問いかけます。
母は、折り目の新しさから、着る機会の少ない一張羅だと推し量ったわけです。










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