意味
上から目線とは、自分の方が格上であるかのように構え、相手を対等な存在として見ない態度を意味します。
本人に悪気がなくても、聞き手が不快に感じる場面で指摘されることが多い表現です。
- 上から(うえから):自分を優位な立場に置くこと。
- 目線(めせん):視線の方向、転じて物事を見る立場。
語源・由来
「目線」はもともと演劇やテレビ業界で使われていた、カメラや観客に向ける視線の方向を指す業界用語でした。
この「目線」という言葉が一般に広まる中で、相手を見下すような態度を「上から」の視線にたとえる「上から目線」という言い回しが、2000年代前半頃から使われ始めたとされています。
使い方・例文
上から目線は、相手を見下すような態度や物言いを批判的に指摘する場面で使われます。
- 後輩への指導が上から目線にならないよう気をつける。
- 上から目線で意見を言われ、反発を覚えた。
- 彼のアドバイスはいつも上から目線に聞こえる。
類義語・関連語
上から目線と同様に、高圧的な態度を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 居丈高(いたけだか):
相手を威圧するような、高圧的な態度。
対義語
上から目線とは反対に、へりくだった謙虚な態度を表す言葉があります。
- 腰が低い(こしがひくい):
相手に対してへりくだった、謙虚な態度をとること。
英語表現
talk down to someone
相手を見下すような話し方をすること。上から目線で接する態度を表す表現。
Please don’t talk down to me like I’m a child.
(子供扱いするみたいに上から目線で話さないでください。)
condescending
人を見下した、恩着せがましい態度を表す語。上から目線な話し方や振る舞いを形容する際に使われる。
His condescending tone made everyone in the room uncomfortable.
(彼の上から目線な口調に、その場にいた全員が不快感を覚えた。)
映画・テレビ業界の符丁だった「目線」が一般語になるまで
「目線」という言葉自体は幕末の資料にまでさかのぼるとされるが、現在のような「視点・立場」を表す意味で広まったのは、第二次世界大戦後、映画やテレビの制作現場で使われていた業界用語がきっかけとされる。
一般に浸透し始めたのは1970年代で、1978〜79年ごろの歌謡曲の歌詞にも「目線」という言葉が登場している。
ただし1981年にはテレビ視聴者から「気になる言葉づかい」として苦情が寄せられるなど、当初は違和感を持たれることもあった。
1980年代半ばには「立場からの見方」という意味の用法が定着し、そこに「上から」を組み合わせた「上から目線」が、相手を見下す態度を指す表現として使われるようになっていった。










コメント