意味
二股をかけるとは、同時に二つの物事へ関わり、どちらに転んでも都合がよいようにしておくという意味です。
特に、二人の相手と同時に交際することを指して使われることが多い言葉です。
- 二股(ふたまた):もとは一つで、先が二つに分かれていること。
語源・由来
「二股」は、木の幹や道など、もとは一つのものが途中から二つに分かれている形を表す言葉です。
その形になぞらえ、両方に足をかけて渡しておく、つまり二つの選択肢の両方に関わっておくことを「二股をかける」と表現するようになりました。
戦国時代末期には、伊達政宗が態度をはっきりさせず両陣営にいい顔をすることを「二股膏薬」(右足にも左足にもいつの間にか貼りついている膏薬)と揶揄されたという逸話が伝わっており、こうした「どちらにもつく」ニュアンスが、現在の「二股をかける」の使われ方の背景にあると考えられています。
使い方・例文
「二股をかける」は、複数の相手や選択肢に同時に関わる様子を表す際に使われます。
- 彼は二人の相手に二股をかけていたことがばれて別れた。
- 就職先を決めきれず、二社に二股をかけて内定を待った。
- 恋人に二股をかけられていたと知り、彼女は深く傷ついた。
類義語・関連語
- 両天秤にかける(りょうてんびんにかける):
どちらに転んでもよいよう、二つの選択肢を並行して選ぶこと。
英語表現
two-time someone
恋人に隠れて別の相手とも交際することを表す俗語。
He was two-timing his girlfriend with someone from work.
(彼は職場の人と、恋人に二股をかけていた。)
内股に貼る膏薬にたとえられた、どっちつかずの態度
「二股」はもともと、根元は一つで先が二つに分かれている物の形を指す言葉で、道が二方向に分かれる「二股道」なども同じ使い方をする。
この形を人の態度にたとえた「二股膏薬」という言葉があり、内股に貼った膏薬が歩くたびに両方の脚にくっつくことから、あちらにもこちらにもいい顔をして態度をはっきりさせない人を指す言い回しとして使われてきた。
「二股をかける」は、この「二股」の比喩を動詞にした表現で、一つに絞らず複数の相手や選択肢に同時に関わろうとする態度を、根元は一つで先が二つに分かれた物の形になぞらえている。










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