苦しい状況にある仲間に対して、最後まで一緒にいると誓いたくなることがあります。
そんな運命共同体としての覚悟を表す言葉が、
「死なばもろとも」(しなばもろとも)です。
意味
死なばもろともとは、死ぬときは一緒だということという意味です。
仲間と運命を共にする覚悟を表す前向きな使い方と、相手を道連れにしてやるという意味の使い方の、両方で用いられます。
- 死なば(しなば):もし死ぬならば。
- もろとも(諸共):一緒に、共に。
語源・由来
「死なば」は、「死ぬ」の未然形に、仮定を表す古語の接続助詞「ば」が付いた形で、「もし死ぬならば」という意味を表します。
特定の一次資料に基づく確定した由来は分かっていませんが、戦国時代の武将たちが、主君や仲間との結束を誓う際に用いたというイメージで語られることが多い言葉です。
もともとは「一緒に力を合わせて頑張ろう」という励ましの意味合いが強かったとされますが、
時代とともに「相手を巻き込んででも」という、やや攻撃的なニュアンスでも使われるようになりました。
使い方・例文
「死なばもろとも」は、仲間との強い結束や、道連れにする覚悟を表す際に使われます。
- 苦楽を共にした仲間たちと、死なばもろともの覚悟でこの計画に挑む。
- こうなったら死なばもろともだ、最後まで付き合ってもらうぞ。
- チーム全員が死なばもろともの精神で、逆境に立ち向かった。
類義語・関連語
「死なばもろとも」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 一蓮托生(いちれんたくしょう):
良い結果も悪い結果も、運命を共にすること。
英語表現
「死なばもろとも」を英語で表現する場合、以下の表現が近いニュアンスを持ちます。
We sink or swim together.
「一緒に浮かぶか沈むか、運命を共にする」という意味の表現です。
- 例文:
Whatever happens, we sink or swim together.
何が起きようと、死なばもろともだ。
go down together
「(悪い結果を含めて)一緒に終わる」という言い回しです。
- 例文:
If this plan fails, we’ll go down together.
この計画が失敗すれば、死なばもろともだ。
「運命共同体」の意識は、現代のチームにも息づいている
「死なばもろとも」に込められた運命共同体の意識は、戦国武将だけのものではありません。
現代のスポーツチームやスタートアップ企業でも、「このメンバーで最後までやり抜く」という一体感が、結果を左右する重要な要素とされています。
一方で、この言葉には「相手を道連れにする」という、やや物騒な意味合いも含まれるため、使う場面には注意が必要です。
前向きな結束を表したいのか、追い詰められた末の捨て身の姿勢を表したいのか、文脈を見極めて使うことが大切な言葉といえるでしょう。









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