激しい雨が上がった後、空は嘘のように晴れ渡っている。
そんな状況の好転を表す四字熟語が、「雨過天晴」(うかてんせい)です。
意味
雨過天晴とは、雨がやんで空がすっきりと晴れ渡ることという意味です。
悪かった状況や状態が好転することのたとえとして使われ、揉め事やわだかまりが解けて心がさっぱりする様子を表す際にも用いられます。
- 雨過(うか):雨が通り過ぎること。
- 天晴(てんせい):空が晴れること。
語源・由来
「雨過天晴」は、もともと中国・後周の皇帝が、青磁の色合いについて「雨過天青雲破処(雨上がりの雲の切れ間に見える青空のような色にせよ)」と命じたという逸話に由来するとされています。
この言葉から生まれた淡い青緑色の陶磁器は「雨過天晴色」と呼ばれ、後の世に珍重されました。
色を表す言葉として生まれたこの表現が、転じて状況が好転する様子を表す四字熟語としても使われるようになったと言われています。
使い方・例文
「雨過天晴」は、悪い状況が一転して好転した場面や、対立が解消された場面で使われます。
- 長引いた対立も、話し合いの末に雨過天晴となった。
- 業績不振の会社が雨過天晴、見事に持ち直した。
- 誤解が解け、二人の関係は雨過天晴の状態になった。
類義語・関連語
「雨過天晴」と同様に、悪い状況が好転する様子を表す言葉には以下のようなものがあります。
英語表現
「雨過天晴」を英語で表現する場合、以下のような言い回しが使われます。
every cloud has a silver lining
どんなつらい状況にも、必ず希望の兆しがあることを表す慣用表現。
- 例文:
Don’t worry, every cloud has a silver lining.
(心配しないで、雨過天晴というものだ。)
焼き物の色名から生まれた言葉
「雨過天晴」は、状況の好転を表す慣用表現である一方、もともとは中国の陶磁器の釉薬(ゆうやく)の色を指す専門用語でした。
雨上がりの雲間にのぞく淡い青空の色を再現しようとした試みから生まれたとされ、汝窯(じょよう)と呼ばれる宋代の名窯の青磁は、この色合いを追い求めた代表例として知られています。
天候を表す言葉が、美術品の色彩表現に転用された珍しい例です。









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