帆を張ったら、あとは吹く風にすべてを委ねるしかない。
そんな成り行き任せの姿勢を表すのが、「風まかせ」(かぜまかせ)です。
意味
風まかせとは、物事の成り行きを自然に任せ、自分の意志でコントロールしようとしない態度という意味です。
先の見通しを立てず流れに身を委ねる様子を表し、投げやりなニュアンスだけでなく、こだわりのない楽天的な態度として好意的に使われることもあります。
- 風(かぜ):自分では制御できない、外部の力のたとえ。
- まかせ:判断や行動を他に委ねること。
語源・由来
「風まかせ」は、帆船が風の力だけを頼りに進んでいたことに由来する言葉です。
エンジンのない時代の船旅は、まさに風向きと風の強さに人の運命が左右される旅でした。
この、自らの努力だけではどうにもならない自然任せの航海の様子が、人生や物事の成り行きを自分でコントロールしない態度全般を表す言葉として広まりました。
使い方・例文
「風まかせ」は、計画を立てずに成り行きに身を任せる態度を表す際に使われます。
- この先の人生は風まかせで生きるつもりだ。
- 旅の予定は決めず、風まかせで歩き回った。
- 結果は風まかせだと割り切って、応募だけしておいた。
類義語・関連語
「風まかせ」と同様に、成り行きに任せる態度を表す言葉には以下のようなものがあります。
- なるようになる:先を案じず、結果を自然に任せる姿勢。
- 成り行き任せ(なりゆきまかせ):計画を立てず物事の推移に従うこと。
英語表現
「風まかせ」を英語で表現する場合、以下のような言い回しが使われます。
go with the flow
流れに逆らわず、成り行きに身を任せることを表す表現。
- 例文:
I don’t have a plan, I just go with the flow.
(計画はなく、ただ風まかせで生きている。)
「明日は明日の風が吹く」に通じる考え方
「風まかせ」に近い発想を持つ言葉に、「明日は明日の風が吹く」があります。
どちらも、先のことを思い煩わず自然の流れに身を委ねる態度を、風という制御できない自然現象になぞらえている点が共通しています。
努力を放棄する消極性としてではなく、変えられないものへの執着を手放す前向きな姿勢として使われる場面も多く見られます。









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