意味
「氷解(ひょうかい)」とは、疑問や疑い、わだかまりなどが、すっかり解けてなくなってしまうという意味です。
会話よりも文章で使われることの多い、やや硬い言葉です。
- 氷(ひょう):疑いやわだかまりの固さを表すたとえ。
- 解(かい):固いものがほどけてなくなること。
語源・由来
「氷解」は、もとは文字どおり氷が解けることを言う言葉で、中国の歴史書『漢書』にもこの意味で出てきます。
氷が解けると跡に何も残らないことから、疑いやわだかまりがすっかり消えることのたとえになりました。
使い方・例文
「氷解」は、疑いや誤解、心のわだかまりがすっかり解消された場面で使われます。
- 彼の説明を聞いて、長年の誤解が氷解した。
- 証拠が見つかり、事件の謎が氷解した。
- 一通の手紙で、二人の間のわだかまりが氷解した。
類義語・関連語
「氷解」と同様に、疑いや不安が解消される様子を表す言葉には以下のようなものがあります。
英語表現
dispel doubts
疑念を追い払い、すっきりと解消することを表す表現。
His explanation dispelled all our doubts.
(彼の説明で、私たちの疑念はすべて氷解した。)
二宮尊徳の伝記は恨みが、岩倉使節団は苦心が「氷解」
二宮尊徳の伝記『報徳記』(1856年)には、「積年の怨憤氷解し」という一文があります。
凶作の年に、東海道の大磯宿の人々が孫右衛門という人の家を打ち壊しました。
孫右衛門が尊徳の教えに従い、残った家財をすべて売って宿に差し出すと、人々の長年の恨みが解け、孫右衛門を親のように信じるようになったという話です。
岩倉使節団の報告書『米欧回覧実記』(1878年)では、苦労が解けることに使われています。
西洋では当たり前だった、歯車で布を巻き取る織機を京都の織工が見て、「積年ノ苦心ヲ氷解セリ」、つまり長年苦心してきたことがすっかり解決したと書かれています。










コメント