意味
「時々刻々」とは、過ぎていく時刻のひとこまひとこま、また絶え間なく続いていくさまという意味です。「時々刻々の変化」のように名詞で使うほか、「時々刻々と近づく」のように副詞としても使われ、その場合はしだいに、つぎつぎと、状況が移り変わっていく意味になります。
- 時々(じじ):ひとつひとつの時刻。
- 刻々(こっこく):一刻ごと。
語源・由来
「時々刻々」は、「時」と「刻」という時間を表す二つの字をそれぞれ重ねて作られた言葉です。
室町時代末の御伽草子『さざれいし』に「時々剋々に守護を加へ」とあり、途切れずに続く様子に使われています。
明治時代の『近世紀聞』になると「時々刻々の注進」という形で現れ、次々と届く知らせを表しています。
使い方・例文
「時々刻々」は、目を離した隙にも状況が動いていく場面で使われます。
- 被害の状況は時々刻々と変わり、地図は書き直しの連続だ。
- 締め切りは時々刻々と迫っているのに、手が止まったままだ。
- 現場からの時々刻々の報告が、机の上に積み上がっていく。
表記のゆれ
「刻」を「剋」と書いて「時々剋々」とする表記があります。
読みは「じじこっこく」で、「じじこくこく」とも読みます。
類義語・関連語
「時々刻々」と同じく、時の移り変わりや途切れずに続く様子を表す言葉には以下のようなものがあります。
「時々刻々」と「四六時中」の違い
どちらも切れ目なく続く様子に使われるため、入れ替えたくなる場面があります。
「時々刻々」は時が進むにつれて中身が動いていくことを表し、「四六時中」は同じ状態が一日中変わらず続くことを表します。
| 語句 | 表すもの | 使う場面 |
|---|---|---|
| 時々刻々 (じじこっこく) | 時とともに動く変化 | 状況が刻々と変わるとき |
| 四六時中 (しろくじちゅう) | 変わらず続く状態 | 一日中同じことをするとき |
英語表現
by the minute
一分ごとに、という直訳から、状況が次々と移り変わっていく様子を表す言い方。
The situation is changing by the minute.
(状況は時々刻々と変わっている。)
moment by moment
一瞬ごとに区切って追いかけるときの表現。
She recorded the changes moment by moment.
(彼女は変化を時々刻々と記録した。)
「一刻」はもともと三十分ほど
「時々刻々」の「刻」は、もともと時間の長さを表す単位でした。
昔の「一刻」は一時(ひととき)の四分の一で、今の約三十分にあたります。
一時が今の約二時間ですから、その四分の一という計算です。
中国では一昼夜を昼五十刻、夜五十刻に分ける数え方もあり、この場合の一刻は約十五分になります。









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