意味
「離合集散」は、「離合」と「集散」を重ねた四字熟語です。
顔ぶれが入れ替わりながら、集団がくっついたり離れたりを繰り返す動きを指します。
政党や派閥の動きを評する場面でよく使われます。
- 離合(りごう):離れることと合わさること。
- 集散(しゅうさん):集まることと散ること。
語源・由来
「離合集散」は、二つの語を重ねた組み立てです。
「離合」も「集散」もそれぞれ独立した語で、どちらも反対向きの動きを一語にまとめた形です。
日本語の文章では、ジャーナリスト・徳富蘇峰が明治十九年(一八八六)に著した『将来之日本』に出てきます。
そこには「彼百貨の離合集散する所以の者は唯此の機関あるが故なればなり」とあり、人ではなく品物の動きを述べる形で使われています。
使い方・例文
「離合集散」は、集団の顔ぶれが入れ替わり続ける様子を語る場面で使われます。
- 選挙のたびに、小さな政党が離合集散を繰り返している。
- 業界再編で各社は離合集散し、勢力図が塗り替わった。
- あの会の顔ぶれは離合集散して、もう誰も残っていない。
類義語・関連語
「離合集散」と同じように、人や団体が結びついたり離れたりすることを表す言葉には以下のようなものがあります。
「離合集散」と「合従連衡」の違い
どちらも集団がくっついたり離れたりする動きを表すため、政治や業界の話で並べて使われます。
「離合集散」は動きそのものを指すのに対し、「合従連衡」は利害をはかって相手を選ぶ駆け引きまでを含みます。
| 語句 | 表すもの | 結びつく理由 |
|---|---|---|
| 離合集散 (りごうしゅうさん) | 集まりと分かれの繰り返し | 問わない |
| 合従連衡 (がっしょうれんこう) | 相手を選んだ結びつき | 利害の計算 |
かつては「聚散」とも書いた
「離合集散」の「集散」は、かつて「聚散」とも書かれました。
夏目漱石の『三四郎』(一九〇八年)には「離合聚散、共に自由にならない」という一文が出てきます。
『三四郎』のこの場面は、画家の原口が結婚について「どうもならないのさ。だから結婚は考え物だよ」と語ったすぐあとに続きます。
南北朝期の『太平記』にも「聚散変に応じ、進退度に当る」という一節が出てきます。









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