四字熟語

外交辞令

(がいこうじれい)

相手によい感じを与えるために、表面を繕って言う言葉。おせじ。


7文字の言葉か・が」から始まる言葉
外交辞令 ことば
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意味

「外交辞令」は、相手との応対をうまく運ぶために口にする、中身の伴わない愛想のよい言葉を表します。
「外交」は国と国とのやりとりに限らず、人と人とのまじわり全般を指す語で、本音ではなく建前として使われるため、額面どおりに受け取ると誤解を招くこともあります。

  • 外交(がいこう):他人とのまじわり。交際。
  • 辞令(じれい):人と応対するときの言葉づかい。

語源・由来

「外交辞令」は、「外交」と「辞令」という二つの熟語を組み合わせた言葉です。
「辞令」はもともと人と応対するときの言葉づかい全般を指す言葉で、必ずしも悪い意味ではありません。
それが国家間の駆け引きを連想させる「外交」と結びつくことで、本音を隠した愛想のよさという意味合いが強まったと考えられます。

使い方・例文

「外交辞令」は、相手の言葉をそのまま受け取ってよいのか迷う場面で使われます。

  • 「ぜひまた」は外交辞令だろうと、彼女は受け流した。
  • 上司の褒め言葉は、どこまでが外交辞令か分からない。
  • 取引先の賛辞は外交辞令に過ぎなかったと、後で知った。

類義語・関連語

「外交辞令」と同じように、うわべを飾って中身の伴わない言葉を表す語には以下のようなものがあります。

  • 社交辞令(しゃこうじれい):
    つきあいをうまく進めるための、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
  • 美辞麗句(びじれいく):
    うわべだけを美しく飾り立てた、中身の伴わない言葉。
  • 甘言蜜語(かんげんみつご):
    相手を喜ばせたり誘惑したりするための、耳当たりのよい巧みな言葉。
  • 巧言令色(こうげんれいしょく):
    言葉を巧みに飾り、顔色を作って人にこびへつらうこと。

「外交辞令」と「社交辞令」の違い

「外交辞令」と「社交辞令」は、どちらも表面を繕ったあいさつや褒め言葉を指し、たがいに言い換えのきく言葉です。
違いは、どこに重きを置いて言い表すかにあります。

語句言い表し方の力点
外交辞令
(がいこうじれい)
表面を繕った、口先だけの美辞麗句
社交辞令
(しゃこうじれい)
つきあいを進めるための儀礼的なほめ言葉やあいさつ

対義語

「外交辞令」とは反対に、表面を繕わずに思ったことをそのまま口にすることを表す言葉もあります。

  • 歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ):
    遠慮せず、思ったことをはっきりと言うこと。
  • 腹を割る(はらをわる):
    建前ではなく、心の奥にある本当の考えを包み隠さず打ち明けること。

英語表現

flattery

本心からではない、行き過ぎたほめ言葉を指す語。

His praise was nothing but flattery.
(彼の褒め言葉はおせじにすぎませんでした。)

pleasantries

会話の初めなどに交わす、当たりさわりのない礼儀の言葉。

They exchanged a few pleasantries before the meeting.
(二人は会議の前に、あいさつ程度の言葉を交わしました。)

「辞令」が持つ三つの意味

「辞令」には三つの意味があります。
官職や役職の任免を書いて本人に渡す文書、人と応対するときの形式的な言葉やあいさつ、そして文章上の言葉づかいの三つです。
会社で受け取る「辞令」と「外交辞令」の「辞令」は、同じ語の別の意味にあたります。
言葉づかいの意味は古く、『礼記』の冠義かんぎには、礼儀のはじまりは姿勢を正し、顔色をととのえ、辞令を順にすることにある、と説かれています。

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