意味
「喉元思案」は、考えのありかをからだの場所に置きかえて言い表した四字熟語です。
胸の深いところでじっくり考えたのではない、きわめてあさはかな考えを指します。
- 喉元(のどもと):のどのあたり。首の付け根。
- 思案(しあん):あれこれと考えめぐらすこと。
語源・由来
「喉元思案」は、考えの深さをからだの場所ではかった組み立てです。
じっくり練った考えを胸の奥に置き、そこまで届かない浅い考えを口に近い喉元に置いた言い方になっています。
使い方・例文
「喉元思案」は、よく練らないまま口に出された考えを言い表す場面で使われます。
- その案は喉元思案で、費用の見積もりすらなかった。
- 喉元思案の反論では、会議の流れは変わらない。
- 締め切りに追われ、喉元思案の企画書を出してしまった。
類義語・関連語
「喉元思案」と同じように、深く練らないまま出てきた考えを表す言葉には以下のようなものがあります。
- 浅知恵(あさぢえ):
あさはかな考え。 - 猿知恵(さるぢえ):
気がきいているようで、実はあさはかな知恵。 - 付け焼き刃(つけやきば):
その場しのぎに間に合わせただけの知識や技。
「喉元思案」と「猿知恵」の違い
どちらもあさはかな考えを指しますが、聞いたときの印象が違います。
「喉元思案」は掘り下げが足りないことをそのまま言うのに対し、「猿知恵」は一見気がきいているのに実は浅い、という含みを持ちます。
| 語句 | 浅さの出方 | 言外の含み |
|---|---|---|
| 喉元思案 (のどもとじあん) | 掘り下げが足りない | なし |
| 猿知恵 (さるぢえ) | こざかしい | 気がきいて見える |
対義語
「喉元思案」とは反対に、先の先まで深く考えることを表す言葉があります。
- 深謀遠慮(しんぼうえんりょ):
遠い将来のことまで考えて、周到にはかりごとを立てること。
英語表現
half-baked
十分に練られていない考えや計画を指す言い方。
He brought us a half-baked plan the night before the deadline.
(彼は締め切りの前夜に、練り足りない計画を持ってきました。)
off the top of one’s head
調べも考えもせずに、その場で思いついたまま口にする言い方。
Off the top of my head, I would say it takes three days.
(とっさに答えるなら、三日はかかると思います。)









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